膣がゆるい|婦人科で膣圧改善する方法
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監修者|橋田修医師
ひよりレディースクリニック福岡博多院長
産婦人科専門医

ひよりレディースクリニック福岡博多は、膣圧改善ができる婦人科です。
本記事では、膣圧の定義や膣のゆるみの原因、セルフチェックリストを紹介し、膣圧を改善するためのセルフケアの効果や、婦人科で受けられる施術について詳しく解説します。
目次
膣圧とは?膣がゆるいとどうなる?
膣圧とは、膣内にかかる圧力のことで、骨盤底筋の収縮によって生じます。
骨盤底筋は、膀胱・子宮・直腸などの骨盤内の臓器を支える重要な筋肉であり、排尿や排便のコントロールにも関与しています。
膣圧が高いと「膣が締まっている」、低いと「膣がゆるい」と感じることがあります。
海外では、医療機関で膣圧を計測し、自分の数値を把握することが一般的と言われていますが、日本ではまだ広く浸透していません。
しかし、膣のゆるみに悩まれる女性は少なくなく、これまでにも多くのご相談をいただいてまいりました。
膣圧が低下すると
膣圧が低くなると、次のような影響が出ることがあります。
- 性交時の満足度の低下(感度の低下・パートナーとの違和感)
- 尿漏れによる日常生活への支障(くしゃみ・ジャンプ時に漏れるなど)
- 骨盤臓器脱のリスクの増加(子宮や膀胱が下垂し、不快感や違和感を感じる)
膣圧の低下は、加齢・出産・運動不足などによって進行します。以下で、セルフチェックリストをご紹介します。
「膣がゆるい」チェックリスト10項目
膣のゆるみは、加齢や出産、生活習慣の変化などが主な原因とされています。
まずは、以下の症状に当てはまるものがあるか、チェックしてみましょう。
- 昔よりも膣の締まりが悪くなったと感じる
- パートナーからゆるいと指摘を受けた
- 性交時の感度が低下し、満足度が減った
- 閉経後、膣の感覚が鈍くなったと感じる
- 出産後、膣が以前よりゆるんだように思う
- お風呂で膣にお湯や空気が入りやすい
- くしゃみをすると尿が漏れることがある
- タンポンがズレて経血が漏れてしまう
- 骨盤臓器脱(性器脱)の症状がある
- 日常で膣のゆるみを感じることが増えた
これらの症状に当てはまる場合は、膣圧が低下している可能性があります。
ここからは、膣圧の低下につながる原因や改善方法について詳しく解説します。
膣圧が弱い・膣がゆるい原因6つ

膣圧の低下は、加齢や生活習慣の変化によって引き起こされることがあります。膣のゆるみが気になる場合、その原因を理解し、適切な対策を取ることが大切です。
1.加齢
年齢を重ねると、女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が減少し、膣の弾力が低下します。
その結果、膣壁が薄くなり、膣圧の低下につながることがあります。さらに、骨盤底筋が衰えると、尿道や膣を締める力が弱まり、尿漏れや膣のゆるみにつながることもあります。
2.出産
妊娠中は、赤ちゃんや羊水の重みが常に骨盤底筋にかかるため、筋肉が緩みやすい状態になります。
また、出産時には赤ちゃんが産道を通ることで膣壁が大きく引き伸ばされるため、どんなに安産であっても膣のゆるみは避けられません。
産後、骨盤底筋や膣壁は時間とともに回復しますが、出産前とまったく同じ状態に戻ることはほとんどありません。
特に、回復が不十分な場合は膣圧が低下しやすく、膣のゆるみを感じることが増えます。
3.姿勢
姿勢の悪さは、骨盤底筋に負担をかけ、膣のゆるみを引き起こす要因の一つと考えられています。特に、長時間座り続ける習慣や、高いヒールを頻繁に履く場合は注意が必要です。
猫背や反り腰などの不良姿勢は、骨盤の位置をずらし、骨盤底筋が適切に機能しにくくなることで膣圧の低下につながります。
また、デスクワークなどで長時間座ることが多いと、骨盤底筋に継続的なストレスがかかり、筋肉が緩みやすくなります。
さらに、高いヒールを頻繁に履くことは、骨盤のバランスを崩し、長期的に膣圧の低下を引き起こす可能性があります。
4.運動不足
骨盤底筋群は、尿道や肛門などの器官を支え、それぞれの機能を正常に保つ役割を担っています。しかし、筋力が低下すると、体内の圧力バランスが崩れ、膣のゆるみにつながる可能性があります。
運動不足によって骨盤底筋が衰えると、膣圧の低下が進むこともあります。定期的なエクササイズを行うことで、膣のゆるみを予防し、改善が期待できます。
5.肥満体型
肥満の方は、骨盤底筋に過剰な負荷がかかることで、膣圧が低下し、膣のゆるみを引き起こす要因となることがあります。
さらに、骨盤内の臓器が押し出されやすくなり、子宮脱や骨盤臓器脱のリスクも高まる傾向にあります。
これらの症状は生命に関わるものではありませんが、下垂した臓器が靭帯を引っ張ることで痛みを感じたり、股の間に異物が挟まったような違和感が生じたりすることがあります。
その結果、不快感や痛みにより、日常生活に支障をきたすことも少なくありません。
6.生理中
生理中は、出血を促すために子宮や膣の組織が柔らかくなるため、通常より膣のゆるみを自覚しやすくなることがあります。
これは、生理の自然な働きによるもので、一時的な変化です。生理が終われば元の状態に戻るため、特に心配する必要はありません。
性行為のやりすぎで膣はゆるくなる?
膣のゆるみと性行為の頻度には直接的な関係はありません。
「性行為の回数が多いと膣がゆるくなるのでは?」と不安に感じる方もいるかもしれませんが、膣は優れた伸縮性を持つ器官であり、性交時に広がっても自然と元の状態に戻る仕組みになっています。
これは出産時にも同様で、赤ちゃんを産んだ後も時間をかけて回復しようとするのと同じメカニズムです。
性行為の頻度よりも、膣の筋力やホルモンバランスが膣圧に影響を与える重要な要素となります。
膣圧改善セルフケア|膣トレ・膣マッサージ
膣圧の低下が気になる場合、自宅でできるセルフケアを取り入れることで、少しずつ改善が期待できます。代表的な方法としては、「膣トレ(ケーゲル体操)」があります。
膣トレ(ケーゲル体操)
膣トレ(ケーゲル体操)は、骨盤底筋を鍛え、膣圧を向上させるための簡単なトレーニングです。
座ったままや寝ながらでもできるため、日常生活に取り入れやすいというメリットがあります。
膣トレ(ケーゲル体操)の方法
- 膣や肛門をキュッと締める
- そのまま5~10秒キープする
- ゆっくり力を抜いて緩める
- これを10回繰り返す(1日3セットを目安に)
膣トレ(ケーゲル体操)は、続けることで膣圧の向上や尿漏れの予防が期待できるトレーニングです。
即効性はありませんが、継続することで徐々に筋力が鍛えられ、膣の引き締め効果が期待できます。
フェムケアで注目「膣マッサージ」の効果は
近年、フェムケア(*1)の一環として「膣マッサージ」が関心を集めています。
膣マッサージとは、指や専用アイテムを使い、膣壁越しに骨盤底筋をほぐすマッサージのことです。膣のこわばりを和らげることで、膣内の柔軟性を高めたり、血流を促進しリラックス効果を得られるとされています。
しかし、「膣圧を改善するか?」という視点では、膣マッサージには直接的な効果はないと言えます。
膣圧を向上させたい場合は、継続的な膣トレ(ケーゲル体操)を行い、必要に応じて婦人科での施術を検討することが効果的です。
膣マッサージは、膣の柔軟性や血流の改善には役立ちますが、膣圧を強化するには適切なトレーニングや医療的アプローチが必要であることを理解しておきましょう。
*1:フェムケア=「フェミニン(Feminine)」+「ケア(Care)」を組み合わせた造語のこと。
膣圧を数値で確認できる“膣圧測定”

ひよりレディースクリニック福岡博多では、膣のゆるみが気になる方に向けて「膣圧測定」を行っています。
膣圧測定とは、膣内に専用の膣圧計測機器(Dr.Kel)を挿入し、力を入れていただくことで膣圧を数値化する検査です。痛みはほとんどなく、短時間で終了します。
膣のゆるみに関連する症状は、年齢や出産経験にかかわらず、多くの方に見られます。
若い方や出産経験のない方でも、お悩みを抱えてご相談に来られるケースがあります。
たとえば、性交時の感度低下や尿もれ、タンポンのずれ、入浴時に膣にお湯が入る感覚などがその一例です。
「自分の膣圧が平均より低いのか知りたい」「膣圧改善のために何から始めればよいかわからない」という方にとって、現状を客観的に知る第一歩となるのが膣圧測定です。
また、膣トレーニングや治療(ヒアルロン酸注射など)の効果を定期的に確認する目的でもご利用いただけます。
平均的な膣圧とは?|測定結果の目安
ひよりレディースクリニック福岡博多で行う膣圧測定では、「mmHg(ミリメートル水銀柱)」という単位で、膣がどれくらいの力で圧迫できているかを数値で確認します。
これは血圧などの測定にも使われる単位で、膣圧の状態を客観的に知るために役立ちます。
測定結果の目安
- 10mmHG以下:膣の圧迫力がかなり弱い状態
- 10~20mmHG:やや弱めの圧迫力
- 20~30mmHG:一般的な圧迫力
- 30~40mmHG:やや強めの圧迫力
- 40mmHG以上:非常に強い圧迫力
膣圧の平均値は、おおよそ15〜25mmHg程度とされていますが、日常的に運動をしている方や骨盤底筋を意識した生活をされている方は、比較的高い値になる傾向があります。
一方で、30代以降の方や出産後の女性は、骨盤底筋のゆるみによって膣圧が低下しやすくなる傾向があります。
「もしかして膣圧が低いかも…」と感じている方は、以下のようなサインがご自身に当てはまらないか、ぜひご参考になさってください。
膣圧測定がおすすめの方
- 膣のゆるみを自覚している方
- 入浴時に膣の中にお湯が入りやすいと感じる方
- くしゃみやジャンプの際などに、尿もれが気になる方
- 性交時の感度が低下し、満足感が得られにくくなっている方
- タンポンがうまく固定できず、ずれたり外れてしまうことがある方
- 自分の状態を客観的に把握したい方
- 膣のヒアルロン酸注射の前後で数値の変化を確認したい方
膣圧測定をご希望の方は、どうぞお気軽にご相談ください。
膣圧測定の料金表
膣圧測定 | 4,400円 |
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※別途初診料2,200円または再診料1,100円を頂戴します。 ※膣のヒアルロン酸注射を受けられる方は、無料で測定いたします。 |
婦人科で膣圧を改善する方法
ひよりレディースクリニック福岡博多では、膣圧の低下が気になる方に向けて、「膣のヒアルロン酸注射」施術をご提供しています。
膣のヒアルロン酸注射
膣のヒアルロン酸注射は、膣壁にヒアルロン酸を注入することで、ふっくらとした厚みを持たせ、膣の締まりを改善する治療法です。
期待できる効果
- 膣圧の向上により、膣のゆるみを改善
- 膣内の潤いをキープし、乾燥による違和感を軽減
- 短時間の施術でダウンタイムが少ない
ヒアルロン酸の効果は約1年~1年半持続するとされており、定期的なメンテナンスにより安定した効果を維持することが可能です。
膣のヒアルロン酸注射を詳しく知る膣圧・膣のゆるみを改善するなら婦人科へ
膣のゆるみや膣圧の低下は、年齢や出産、生活習慣などさまざまな要因によって引き起こされます。
「なんとなく違和感がある」「尿漏れが気になる」「パートナーとの関係に影響している」などのお悩みがある方は、適切なケアを行うことで改善が期待できます。
セルフケアとして膣トレ(ケーゲル体操)を取り入れるのも一つの方法ですが、より確実に膣圧を高めたい場合は、婦人科での専門的な治療を検討するのがおすすめです。
ひよりレディースクリニック福岡博多では、膣のヒアルロン酸注射による施術をご提供し、患者さま一人ひとりのお悩みに丁寧に向き合いながら、最適な治療をご提案いたします。
「膣のゆるみが気になるけれど、どこに相談すればいいかわからない」という方は、当院までお気軽にご相談ください。
膣圧改善のよくあるご質問
膣のゆるみは自然に治りますか?
いいえ、膣のゆるみが自然に元に戻ることは難しいとされています。日常的にできる対策としては、膣トレ(ケーゲル体操)で骨盤底筋を鍛える方法があります。筋力を維持することで、ある程度の引き締め効果が期待できます。また、より確実に引き締めを目指したい方には、婦人科での治療も選択肢の一つです
年齢とともに膣圧が下がるのはなぜですか?
加齢に伴い、女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が減少すると、膣の弾力を支えるコラーゲンも減少します。その影響で膣壁が薄くなり、膣圧が低下することがあります。
くしゃみで尿漏れするのは膣のゆるみが関係していますか?
はい、膣のゆるみとともに、骨盤底筋の筋力低下が影響している可能性があります。骨盤底筋は、膀胱・膣・直腸を支える重要な筋肉で、この筋力が弱まると、膣の締まりが低下し、尿道のコントロールが難しくなるため、くしゃみや笑ったときに尿漏れしやすくなります。
尿漏れが気になる場合、どのような治療がありますか?
尿漏れの程度によって、適した対策や治療法が異なります。軽度の尿漏れであれば、ケーゲル体操や生活習慣の改善が効果的です。より確実な改善を目指す場合は、婦人科など医療機関での治療が選択肢となります。
性行為中の「膣のポコポコ音」が気になります。膣圧と関係がありますか?
はい、膣のゆるみや膣圧の低下が影響している可能性があります。改善策としては、膣トレ(ケーゲル体操)で骨盤底筋を鍛えることや、より確実に引き締めを目指す場合は、膣のヒアルロン酸注射を検討するのも一つの方法です。