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生理痛を​和らげる​方​法|薬・ピルなど​対処法

更新日:

生理痛を和らげる方法

監修者|橋田修医師

ひよりレディースクリニック福岡博多院長

産婦人科専門医

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ひよりレディースクリニック福岡博多は、生理痛の治療ができる婦人科です。

本記事では、生理痛の概要やレベル別の症状・対処法、生理痛を和らげる方法、さらに婦人科で受けられる治療について詳しく解説します。

目次

生理痛とは?どんな痛み?

生理痛とは、生理中に感じる下腹部の痛みや不快感のことを指します。

生理が始まるとともに痛みが現れ、通常は数日間続きますが、その程度には個人差があります。軽い違和感程度のものから、仕事や学校を休まなければならないほどの強い痛みまで、症状の重さはさまざまです。

生理痛には、特定の病気が関係していない「機能性月経困難症」と、子宮内膜症や子宮筋腫などの疾患が原因となる「器質性月経困難症」の2つのタイプがあります。

1.機能性月経困難症

機能性月経困難症は、特定の疾患が関係していないタイプの生理痛です。

主な原因は、子宮を収縮させる「プロスタグランジン」という物質が過剰に分泌されることとされています。プロスタグランジンの分泌量が多いと、子宮の収縮が強まり、痛みが増します。

また、子宮頸管が狭いことも痛みを強める要因となります。特に思春期に発症しやすく、年齢を重ねるにつれて軽減することが多いとされています。

出産を経験すると、子宮頸管が広がるため、症状が改善されるケースもあります。

2.器質性月経困難症

器質性月経困難症は、子宮内膜症や子宮筋腫、子宮腺筋症などの疾患が原因で生じる生理痛です。

このタイプの生理痛は、生理中だけでなく、生理が終わった後も痛みが続くことがあります。

「生理のたびに痛みがひどくなる」「鎮痛剤が効きにくい」などの症状がある場合は、子宮の病気が関係している可能性があるため、お早めに婦人科を受診することをおすすめします。

【生理痛の重さレベル別】症状と対処法

生理痛の感じ方には個人差がありますが、大まかに以下の3つのレベルに分類できます。

症状の特徴対処法
軽度多少の痛みがあるが、日常生活に支障はない温める、軽いストレッチ、市販の鎮痛剤
中等度鎮痛剤が必要な痛み、集中力の低下鎮痛剤を服用
ピルを検討
重度仕事や学校を休むほどの強い痛み、鎮痛剤が効きにくい婦人科受診、ピルやホルモン治療を検討

生理痛がひどく、鎮痛剤を飲んでも効かない・毎回悪化している場合は、子宮内膜症や子宮筋腫などの病気が関係している可能性もあるため、早めに婦人科を受診しましょう。

生理痛はどれくらいあるのが普通ですか?

生理痛の感じ方には個人差があり、痛みの強さや部位も人それぞれです。そのため、「これくらいが普通」と一概に言うことは難しいです。ただし、生理痛は本来ないことが正常と考えられます。少しでも痛みを感じる場合は、我慢せずに治療の対象と考え、婦人科に相談することをおすすめします。

生理痛を和らげる方法

生理痛は個人差があり、少しの違和感程度のものから、動けなくなるほどの強い痛みまでさまざまです。

生理痛を軽減するためには、ピルの服用、鎮痛剤や漢方薬の使用、生活習慣の見直し(セルフケア)などの方法があります。

症状の重さや体質に応じて、ご自身に合った対策を選ぶことが大切です。

1.低用量ピル・ミニピルの服用

低用量ピル・ミニピルは、生理痛の原因となるホルモンバランスを整え、痛みを軽減する効果があります。

また、プロスタグランジン(子宮を収縮させる物質)の分泌を抑え、子宮の過剰な収縮を防ぐことで、生理痛を和らげる効果が期待できます。

低用量ピル・ミニピルを服用することで、多くの場合、鎮痛剤が必要なくなるほど痛みが軽減されます。

低用量ピル(OC・LEP)の違い

低用量ピルには自費診療のピル(OC)と、保険適用のピル(LEP)の2種類がありますが、基本的な作用は同じです。

目的薬剤
OC避妊マーベロン、トリキュラーなど
LEP月経困難症・子宮内膜症の治療ルナベル、ヤーズ、フリウェルなど
ピルの種類を詳しく見る

ミニピルとは

ミニピルは、プロゲステロン(黄体ホルモン)のみを配合した経口避妊薬です。

エストロゲンを含む低用量ピル(OC・LEP)と異なり、血栓症リスクが低いため、エストロゲンを使用できない方の選択肢となります。

ミニピルについて詳しく知る

2.鎮痛剤の使用

生理痛が強い場合、鎮痛剤を使用することで即効的に痛みを抑えることができます。

特に、生理痛の主な原因であるプロスタグランジン(子宮を収縮させる物質)の分泌を抑える薬が効果的です。

NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)

NSAIDs(エヌセイズ)は、生理痛の主な原因となるプロスタグランジンの過剰分泌を抑え、子宮の過度な収縮を和らげることで痛みを軽減する薬です。

即効性があり、多くの生理痛に対して効果が期待できます。

作用代表的な市販薬
イブプロフェン炎症を抑え、痛みを軽減イブ、バファリンルナ
ロキソプロフェン鎮痛作用が強く、即効性が高いロキソニンS
ナプロキセン持続時間が長いナロンエース

痛みが強くなる前に服用することで、プロスタグランジンの働きを抑え、痛みのピークを防ぐことができます。

なお、NSAIDsは胃への負担がかかりやすいため、できるだけ食後に服用するのが理想的です。

ただし、鎮痛剤はあくまで一時的に痛みを和らげる対症療法です。

毎月のように強い痛みを感じたり、鎮痛剤が効きにくくなったりしている場合は、根本的な原因を明らかにするために、一度婦人科を受診することをおすすめします。

3.漢方薬の服用

生理痛の原因は人によって異なり、冷えや血行不良、ホルモンバランスの乱れ、ストレスなど、さまざまな要素が関与しています。

漢方薬は、こうした生理痛の根本的な要因に働きかけ、体質を整えることで症状の改善を目指す治療法です。

即効性のある鎮痛剤とは異なり、身体の内側からゆるやかに作用し、生理痛を和らげる効果が期待できます。

生理痛に用いる代表的な漢方薬

生理痛の症状や体質に応じて、以下のような漢方薬が処方されることがあります。

当帰芍薬散
(とうきしゃくやくさん)
血流を促し、冷え・むくみを改善する
桂枝茯苓丸
(けいしぶくりょうがん)
瘀血(血の巡りの悪さ)を改善し、血行を促進する
芍薬甘草湯
(しゃくやくかんぞうとう)
筋肉のこわばりをほぐし、急な痛みに対応する
加味逍遙散
(かみしょうようさん)
ホルモンバランスを整え、イライラや情緒不安定を和らげる

ご自身に合う漢方を見つけるためには、体質を見極めながら選ぶことが重要です。医師や薬剤師に相談し、適切なものを処方してもらいましょう。

4.セルフケア|生活習慣の改善

生活習慣を見直すなど、セルフケアを取り入れることで、生理痛の軽減が期待できます。特に「身体を温める」「血流を良くする」ことが重要です。

身体を温める

生理中に身体が冷えると、血管が収縮して血流が悪化することで、子宮の収縮が強まり、生理痛が悪化しやすくなります。

適度な運動・ストレッチ

適度に身体を動かすことで血流を促し、骨盤周りの緊張をほぐすことで子宮の収縮を和らげ、生理痛を軽減する効果が期待できます。

婦人科でできる生理痛の治療

生理痛の治療方法FAQ

婦人科では、患者さまの症状や体質に合わせて、以下のような治療法を提案することができます。

「生理痛は仕方がないもの」と我慢し続ける必要はありません。毎月の生理がつらいと感じている方は、一度婦人科で相談してみることをおすすめします。

生理痛がひどいときは婦人科へ

生理痛の程度には個人差があり、軽い違和感程度のものから、仕事や学校を休まなければならないほどの強い痛みまでさまざまです。

市販の鎮痛剤やセルフケアで対処できることもありますが、痛みが強く、日常生活に支障をきたす場合は、婦人科を受診することが大切です。

ひよりレディースクリニック福岡博多では、生理痛の重さやライフスタイルに合わせた治療法をご提案できます。

「毎月の生理痛がつらい」「鎮痛剤が効かなくなってきた」と感じたら、ぜひお気軽にご相談ください。

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生理痛のよくあるご質問

生理痛は粉薬の方が有効ですか?

一般的に、粉薬は錠剤よりも吸収が速いため、急な痛みの緩和に適していることがあります。ただし、薬の種類や成分、個々の体質によって効果の感じ方は異なります。また、粉薬だからといって生理痛に特別な効果があるわけではありません。痛みの程度や状況に応じて、適切な薬を選ぶことが大切です。

生理痛がひどいのは異常ですか?

生理痛には個人差がありますが、痛みが強く、仕事や学校を休まなければならないほどの日常生活への影響がある場合は、何らかの疾患が関与している可能性があります。特に、鎮痛剤を服用しても効果がない、生理のたびに痛みが悪化している、生理が終わっても痛みが続くといった症状がある場合は、子宮内膜症や子宮筋腫、子宮腺筋症などの疾患が隠れている可能性があります。早めに婦人科を受診し、適切な診断と治療を受けることをおすすめします。

ピルは生理痛に効果があるのですか?

はい。低用量ピルやミニピルは、ホルモンバランスを整え、排卵を抑えることで生理痛を軽減する効果があります。また、子宮内膜が薄くなることで経血量が減り、子宮の収縮が和らぐため、痛みの軽減につながります。さらに、PMS(月経前症候群)の症状緩和や生理周期の安定といったメリットもあります。ピルの服用を検討されている方は、当院までお気軽にご相談ください。

生理痛がひどいと不妊症になるのですか?

生理痛がひどいこと自体が、必ずしも不妊症に直結するわけではありません。しかし、子宮内膜症や子宮筋腫、子宮腺筋症などの疾患が原因で生理痛が強い場合、それらが不妊のリスクを高めることがあります。生理痛がつらいと感じる場合は、一度婦人科を受診し、適切な検査を受けることをおすすめします。

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