ひよりレディースクリニック福岡博多は、処女膜強靭症の治療ができる婦人科です。
本記事では、処女膜強靭症の概要や症状、原因について解説し、治療の方法や流れ、費用に関する詳細もご紹介します。
目次
処女膜強靭症とは

処女膜強靭症とは、処女膜が通常よりも厚く、伸縮性が低いため、自然に破れにくい状態を指します。
先天的なものがほとんどで、特定の病気ではありませんが、性交時の痛みや、タンポンの挿入が難しいといったお悩みの原因になることがあります。
通常、処女膜は薄くある程度の弾力があるため、性交や運動などで破れることが多いですが、処女膜強靭症の方は組織が厚く伸びにくいため、挿入時に強い痛みを感じたり、挿入が困難になることがあります。

処女膜強靭症って初めて聞きました。

あまり聞きなじみがないかもしれませんが、処女膜が通常より厚く硬いため、挿入時に痛みを感じたり、挿入が難しくなることがあります。決して珍しいことではなく、婦人科ではよく診る症状の一つなんですよ。
処女膜強靭症の症状・気づくきっかけ
処女膜強靭症は、思春期や成人になってから気づくことが多い症状です。特に、以下のような場面で違和感を覚えることがあります。
性交時の痛みや違和感
- 性交の際に強い痛みを感じる
- 何度試みても挿入ができない
- 出血が多かったり、痛みが長く続く
処女膜が通常より厚いため、性交時に無理に破れようとすると強い痛みを伴い、場合によっては裂傷を引き起こすこともあります。
性交痛を詳しく知るタンポンや月経カップの挿入が難しい
- タンポンを試しても入らない
- 無理に挿入しようとすると痛みを伴う
処女膜の開口部が狭いため、通常なら問題なく挿入できるタンポンや月経カップが入りにくく、無理に挿入しようとすると痛みや違和感を伴うことがあります。
婦人科検診での発見
- 内診がスムーズにできない
- 医師から処女膜が厚いと言われる
婦人科検診で内診を受けた際に、処女膜が厚いために器具が入りにくく、医師から処女膜強靭症を指摘されることがあります。
処女膜強靭症の原因
処女膜強靭症の原因は、先天的な体質によるものです。
特定の病気や後天的な要因によって生じるものではありませんが、以下のような要素が関係している可能性があります。
遺伝的要因
家族内で処女膜が厚い傾向がある場合、遺伝的に処女膜強靭症になりやすいことが考えられます。
遺伝による体質の影響は、皮膚や粘膜の厚さ、弾力性などに現れることがあり、これが処女膜の厚さにも関係する可能性があります。
ただし、必ず遺伝するわけではなく、家族に同じ症状がない場合でも起こることがあります。
ホルモンの影響
女性ホルモン(エストロゲンやプロゲステロン)の分泌量は、成長段階や個人差によって変化し、処女膜の厚さや柔軟性にも影響を与える可能性があります。
例えば、思春期のホルモン変化により膣や外陰部の粘膜が発達するのと同様に、処女膜の状態にも影響を及ぼすことが考えられます。
個人差(体質)
皮膚や粘膜の弾力性には個人差があり、もともと膣の入り口が狭い人や、組織がしっかりしている人は、処女膜も厚く破れにくい傾向があります。
処女膜強靭症の治療「切開施術」
処女膜強靭症の治療は、処女膜切開術が一般的に行われます。
処女膜に小さな切れ目を入れる方法や、リング状に切開する方法などがあり、症状に応じて選択されます。
手術は局所麻酔で行うため、施術中の痛みはほとんどありません。また、ご希望に応じて静脈麻酔・笑気麻酔・エクスパレル麻酔を併用することも可能です。
切開後は、再癒着を防ぐために溶ける糸で縫合します。
糸は数週間以内に自然に溶けるため、抜糸の必要はありません。手術後は出血が見られることがありますが、約1週間ほどで落ち着きます。
また、施術では必要な部分だけを切開するため、術後に膣が緩くなる心配はありません。
施術は短時間で完了し、日帰りで受けられる負担の少ない治療法です。
処女膜強靭症の治療の流れ
Step1
診察予約
即時予約ができるLINE・WEB予約、またはお電話にて診察予約を行ってください。
ご予約日時までに、WEB問診へのご回答をお願いいたします。Step2
事前診察
まず、医師が患者さまの症状を詳しく伺い、どのような痛みや違和感があるのかを確認します。処女膜切開術が適応となり、施術を希望される場合は、施術日のご予約を承ります。無理に施術を勧めることはありませんので、ご不安なことがあればお気軽にご相談ください。
Step3
処女膜切開術当日
施術当日は、同意書をお預かりし、お会計を済ませてから施術開始となります。施術は、局所麻酔(ご希望に応じて静脈麻酔・エクスパレル麻酔・笑気麻酔)を使用して行います。施術時間は約20~30分 で、日帰りの施術です。処置後は、院内で1~2時間程度お休みいただいた後、ご帰宅となります。
Step4
術後の経過観察
術後の経過を確認するため、1〜2週間後に術後検診へお越しください。
処女膜強靭症の術後の注意点
術後はできるだけ安静にし、患部への負担を最小限に抑えることが大切です。以下の点にご注意ください。
日常生活の注意点
- 術後一週間は、激しい運動や長時間の入浴を避けてください。
- シャワー浴は当日から可能ですが、湯船に浸かるのは2〜3日後からにしてください。
- 出血がある場合は、ナプキンを使用し、清潔を保ちましょう。また、こまめに交換し、蒸れないように気をつけてください。
性行為は一か月後から
完全に回復するまでに約一か月かかります。それまでは、性行為やタンポンの使用は控えてください。回復する前に挿入すると、再び痛みが出たり、傷が開く可能性があります。
異常があればすぐにご相談を
違和感や痛みは通常一週間程度で落ち着くことがほとんどですが、強い痛み・大量の出血などの異常がある場合は、すぐにクリニックまでご相談ください。
処女膜強靭症の治療費用
処女膜強靭症の治療は、保険適用外の自費診療です。ひよりレディースクリニック福岡博多での治療費用は、以下の通りです。
カウンセリング料 | 2,200円 |
---|---|
処女膜切開術 局所麻酔代込 | 189,000円 |
静脈麻酔 | 33,000円 |
笑気麻酔 | 16,500円 |
エクスパレル麻酔 | 33,000円 |
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福岡で処女膜強靭症の治療なら
ひよりレディースクリニック福岡博多は、処女膜強靭症の治療を行っている婦人科です。
「性交時に痛みがあるけど、もしかして処女膜強靭症かも?」と悩んでいる方は少なくありません。
デリケートな問題だからこそ、誰にも相談できず、不安を抱えたまま過ごしている方も多いのではないでしょうか。
当院は、そのようなお悩みに寄り添い、安心してご相談いただける環境を大切にしています。
産婦人科専門医は、女性の身体に関する専門家です。お一人で悩まず、まずはお気軽にご相談ください。
処女膜強靭症のよくあるご質問
処女膜切開術は痛いのですか?
いいえ、施術時は局所麻酔を行うため、痛みを感じることはほとんどありません。 また、ご希望に応じて静脈麻酔や笑気麻酔を使用することも可能です。術後は多少の違和感や軽い痛みを感じることがありますが、痛み止めを処方し、できる限り負担が少なくなるよう配慮いたします。痛みが不安な方は、お気軽にお申し出ください。
処女膜切開術をしたら、膣が緩くなるのですか?
いいえ、処女膜切開術は膣のゆるみとは関係のない部位の施術です。処女膜は膣の入り口にある薄い膜であり、膣の締まりや筋力には影響しません。そのため、処女膜切開術を受けても膣が緩くなることはありませんので、ご安心ください。
処女膜強靭症は自然治癒しますか?
いいえ、処女膜強靭症が自然に治ることはほとんどありません。まれに、強い運動や外的刺激によって破れることもありますが、時期やタイミングは予測できず、多くの場合、性交時やタンポン挿入時に痛みや違和感が続きます。そのため、お悩みの方は無理をせず、婦人科でのご相談をおすすめします。
施術後はいつから性行為ができますか?
処女膜切開術後は、約一か月後から性行為が可能となります。個人差はありますが、術後は患部がデリケートな状態になっているため、完全に治るまで無理に挿入すると痛みや出血を伴う可能性があります。術後検診にて回復状況を確認し、具体的な時期をお伝えしますので、ご不安があればお気軽にご相談ください。
処女膜強靭症は保険適用ですか?
いいえ、処女膜強靭症の治療は自費診療となります。ただし、処女膜が完全に閉じていて経血や分泌物が排出されない「処女膜閉鎖症」の場合は、保険適用となることがあります。しかし、処女膜強靭症は処女膜閉鎖症とは異なり、基本的に保険の適用対象にはなりません。