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排卵痛は​いつ起こる?​症状・原因・対処法

更新日:

排卵痛はいつ起こる?症状・原因・対処法

監修者|橋田修医師

ひよりレディースクリニック福岡博多院長

産婦人科専門医

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本記事では、排卵痛のメカニズムや原因、症状のチェックリストをはじめ、対処法や妊娠との関係についても、わかりやすく解説します。

目次

排卵痛とは?どんな痛み?

排卵痛はどんな痛みですか?のFAQ

排卵痛とは、排卵の際に卵胞が破れ、卵子が放出されるときに生じる下腹部の痛みのことです。医学的には「中間期痛」とも呼ばれます。

一般的には、チクチクとした鋭い痛みや、重だるさとして感じることが多く、左右どちらか一方に痛みが出ることが特徴です。

痛みの強さや持続時間は個人差があり、数分~数時間でおさまる場合もあれば、1日ほど続くこともあります。

また、生理痛とは異なるタイミングで起こるため、「普段と違う痛みで不安……」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、極端に強い痛みでなければ、排卵痛は通常の生理現象の一つです。痛みが軽度で短時間でおさまる場合は、特に心配する必要はありません。

排卵痛はいつ起こるのか

排卵痛は、通常「排卵日前後」に生じることが多いです。

たとえば、生理周期が28日の方であれば、排卵は生理開始から約14日目に起こると推定されるため、12日目〜16日目ごろが排卵痛を感じやすい時期といえます。

ただし、排卵日は個人差があるため、生理周期が安定していない方は前後にズレることもあります。一時的にチクチクしたり、ズーンと重たい感覚が続いたりと、痛みの感じ方にも幅があります。

自分の排卵時期を知る方法

排卵のタイミングには個人差があるため、ご自身の生理周期や身体のリズムを把握することが大切です。排卵日を予測できるようになると、排卵痛の時期も把握しやすくなります。

これらの方法を取り入れることで、排卵日や排卵痛が起こるタイミングをより正確に把握しやすくなります。

排卵痛の症状【チェックリスト】

以下の項目に当てはまる症状があるか、確認してみましょう。

生理と生理の間(中間期)に、上記の症状が一時的に現れる場合は、排卵痛の可能性が高いです。

ただし、痛みが極端に強い場合や、3日以上続く場合、または発熱や出血を伴う場合は、別の婦人科系の疾患が関与している可能性もあるため、早めに婦人科を受診しましょう。

排卵痛の原因|病気の可能性は

排卵痛の主な原因は、正常な排卵過程の中で、成熟した卵胞が破裂する際に卵巣の被膜が一時的に損傷することにあります。

排卵時に卵胞が破れ、卵子とともに卵胞液が放出されると、その部分に軽い炎症反応が起こり、下腹部や腰に痛みを感じることがあります。

正常な排卵痛の特徴

正常な排卵痛は、軽度から中程度で、チクチク・ズキズキするような感覚であることが多いです。

また、排卵痛は左右どちらかの下腹部に現れることが多く、排卵する側の卵巣によって毎月変わる可能性があります。

痛みの持続時間は数分から数時間以内、長くても1日程度で自然におさまるのが特徴です。

中には、排卵と同時に少量の出血(排卵期出血)を伴うこともありますが、これも正常の範囲とされています。

注意が必要な排卵痛

ただし、以下のような場合は、排卵痛ではなく、他の婦人科疾患が関与している可能性もあります。

考えられる疾患としては、卵巣出血・卵巣嚢腫・子宮内膜症などが挙げられます。また、感染症や炎症性疾患が原因で、上記のような痛みが現れることもあります。

「いつもと違う痛みを感じる」「排卵期以外にも違和感がある」といった場合は、念のため婦人科を受診し、適切な診断を受けることをおすすめします。

排卵痛がひどいときの対処法

排卵痛が強く、日常生活に支障をきたしている場合は、痛みの強さや持続時間を記録し、医師に相談することが大切です。

こちらでは、すぐにできる簡単なセルフケアと、妊娠を希望する場合・希望しない場合の選択肢についてご紹介します。

自宅で簡単にできるセルフケア

排卵痛が軽度であれば、ちょっとした生活の工夫で痛みをやわらげることが可能です。無理のない範囲で、以下の方法を取り入れてみましょう。

妊娠を望んでいる場合の対処法

近い将来に妊娠を希望している方で、排卵痛がつらい場合は、イブプロフェンやアセトアミノフェンなどの鎮痛薬を服用して一時的に痛みを和らげることができます。

ただし、鎮痛薬はあくまで対症療法であり、根本的な解決にはなりません。

毎月強い痛みがある方や、鎮痛薬の服用が続いている場合は、一度婦人科を受診し、排卵痛の原因に疾患が隠れていないかを確認することをおすすめします。

妊娠を希望される方にとっては、排卵時期の確認や身体の状態を知ることも大切な準備の一つです。不安なことがあれば、早めに医師へご相談ください。

妊娠を望んでいない場合はピルがおすすめ

今すぐに妊娠を希望しない場合は、低用量ピルやミニピルの服用により排卵を抑えることで、排卵痛を軽減することが可能です。

また、ピルには排卵痛の緩和以外にも、以下のようなメリットがあります。

排卵痛が毎月強く、仕事や学校、日常生活に支障をきたすような場合には、ピルの服用で体調のコントロールがしやすくなることもあります。

まずはお気軽にご相談いただき、ご自身の身体やライフスタイルに合った対策を一緒に考えていきましょう。

排卵痛と妊娠しやすさについて

排卵痛があるからといって、必ずしも妊娠しやすいとは限りません。

排卵痛は、成熟した卵胞が破れて卵子が放出される際に生じる生理的な痛みであり、正常な排卵が行われているサインの一つです。

しかし、妊娠が成立するためには、排卵の有無だけでなく、さまざまな要因が関わってきます。

具体的には、以下のような要素が妊娠のしやすさに影響します。

つまり、排卵痛があることは排卵している可能性を示す一つのサインではありますが、「排卵痛がある=妊娠しやすい」というわけではありません。

妊娠を希望される場合は、基礎体温の記録や排卵検査薬の活用、定期的な婦人科受診などを通じて、ご自身の排卵リズムや身体の状態を把握することが大切です。

排卵痛から何日後に排卵するのか

排卵痛は、卵胞が破れて卵子が放出される直前またはその瞬間に感じることが多いです。

そのため、排卵痛が出た当日や、その直前・直後に排卵が起こる可能性が高いと考えられます。

例えば、生理周期が28日の方では、生理開始から約14日目に排卵が起こるため、その前後1~2日間に排卵痛を感じることが多いでしょう。

ただし、排卵痛の感じ方やタイミングは個人差が大きく、痛みの有無や強さだけで正確な排卵日を判断することは難しいです。

ご自身の排卵日を把握するためには、毎朝の基礎体温の記録や排卵検査薬の活用など、複数の方法で確認することが大切です。

排卵痛が起きたタイミングで排卵すると思っていました。

実は、排卵前だけでなく、排卵後にも痛みが生じることがあります。そのため、排卵痛を「排卵のバロメーター」としてタイミングをとると、ずれてしまう可能性もあります。タイミング法を実践している方にとって、最も確実に排卵日を特定するのは婦人科での超音波検査ですが、受診が難しい場合は、排卵検査薬をこまめにチェックするのも有効な方法です。

排卵痛にお悩みの方は婦人科へ

排卵痛は生理痛ほど広く知られていないため、「何か病気なのでは?」と不安に感じる方も少なくありません。

しかし、ほとんどの場合、排卵痛は正常な生理現象の一つであり、過度な心配は不要です。ただし、いつもと違う違和感があったり、痛みが強い場合は、早めに婦人科での診察を受けると安心です。

ひよりレディースクリニック福岡博多では、排卵痛を含む婦人科のお悩みに対し、丁寧な診察とわかりやすい説明を心がけています。

博多駅直結という利便性の高い立地にある婦人科で、患者さま一人ひとりに寄り添った診察を行っておりますので、どうぞお気軽にご相談ください。

Reservation

【5月12日新規開院】ひよりレディースクリニック福岡博多は、24時間365日即時予約を承ります。

排卵痛のよくあるご質問

排卵痛がいつもより痛いのですが、病気が原因ですか?

通常、排卵痛は生理的な現象として現れるものですが、痛みがいつもより強かったり、長時間続いたり、他の症状(例えば、発熱や異常な出血など)を伴う場合は、卵巣出血や卵巣嚢腫、子宮内膜症、炎症、感染症など、何らかの婦人科的な疾患が関与している可能性もあります。一度婦人科を受診することをおすすめします。

排卵痛で片側だけ痛いのですが......

はい、片側だけで痛みを感じるのはごく一般的な現象です。通常卵胞は左右どちらか一方で成熟し、排卵が起こるため、片側に排卵痛が生じても問題ないことがほとんどです。ただし、痛みが非常に激しい場合や、他に気になる症状があるときは、婦人科にて診察を受けると安心です。

40代で排卵痛が激痛のときは受診すべきですか?

排卵痛が通常より激しい場合、加齢に伴うホルモンバランスの変化だけでなく、卵巣嚢腫や子宮内膜症、炎症性疾患などの婦人科的な異常が関与している可能性もあります。特に、痛みが長時間続く、出血を伴う、発熱や体調不良を感じる場合は、単なる排卵痛ではなく、他の婦人科疾患が隠れている可能性も考えられます。いつもと違う痛みや違和感を感じたら、早めに婦人科で診察を受けることをおすすめします。

排卵痛があると妊娠しやすいのですか?

いいえ、排卵痛があるからといって、妊娠しやすくなるとは限りません。排卵痛は、排卵が起こったサインの一つですが、妊娠が成立するためには、卵子の質、卵管の通りやすさ、精子の健康状態、子宮内膜の状態など、さまざまな要因が関係します。そのため、排卵痛の有無だけで妊娠のしやすさを判断することはできません。

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