ひよりレディースクリニック福岡博多は、予約不要でアフターピルを処方できる婦人科です。
本記事では、アフターピルの効果や副作用、種類と費用、消退出血や不妊症との関係など、詳しく解説します。
目次

アフターピルとは
アフターピルは、避妊失敗後に服用することで高確率で妊娠を防ぐお薬です。「緊急避妊薬」とも呼ばれます。
妊娠は、受精卵が子宮内膜に着床することで成立しますが、アフターピルには着床を阻止して妊娠を防ぐ働きがあります。
アフターピルの効果

1.排卵を抑制する
アフターピルを排卵前の卵胞期(らんぽうき)に服用すると、排卵を一時的に抑える効果が期待できます。
これは、卵胞の成熟を遅らせたり、ホルモンの働きを調整することで排卵のタイミングを後ろ倒しにする仕組みです。
精子は通常3~5日ほど生存するとされますが、排卵が遅れることでその間に精子が死滅します。このタイミングのズレによって、受精を防ぐ効果が発揮されます。
2.子宮内膜を急激に変化させる
万が一受精した場合でも、アフターピルは子宮内膜の増殖を抑え、薄い状態を保つことで受精卵の着床を防ぐ働きがあります。
この働きは、妊娠が成立する前に、受精卵が子宮内膜に定着できない環境を作り出すものです。
ただし、この効果が期待できるのは、妊娠が成立する前までです。一度受精卵が着床して妊娠が成立すると、アフターピルを服用しても避妊効果はありません。
妊娠を防ぐためには、避妊失敗後にできるだけ早く服用することが大切です。
アフターピルの種類と費用
ひよりレディースクリニック福岡博多で取り扱いのあるアフターピルの種類と費用は、以下の通りです。
費用は税込・診察料込の価格です。
レボノルゲストレル (72時間有効) | 8,900円 |
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ウリプリスタール (120時間有効) | 10,500円 |
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アフターピルのアフターフォロー
ひよりレディースクリニック福岡博多では、アフターピルを服用後に万が一妊娠し、中絶手術を希望される場合、手術費用からアフターピルの費用分をお値引きするアフターフォローを行っています。
※お値引きの上限は1万円となります。(返金は対応しておりません)
アフターフォローの内容を詳しく見る避妊失敗|アフターピルが必要な状況
以下の状況に該当する場合は、妊娠を防ぐためにできるだけ早くアフターピルの服用を検討してください。
- 性行為中にコンドームが外れてしまった場合
- コンドームが破れた、または使用中に損傷があった場合
- コンドームを使わずに性行為を行った場合
- 低用量ピルを飲み忘れた状態で避妊せずに性行為をした場合
- 妊娠を希望していないにもかかわらず、適切な避妊をしなかった場合
- 性被害に遭われた場合
妊娠の可能性がある性行為の後は、不安を感じたら迷わずご相談ください。アフターピルの服用は早いほど効果が高いため、速やかな対応が重要です。
何時間以内に飲むべき?
アフターピルは、服用までの時間が早いほど避妊効果が高まる緊急避妊薬です。ひよりレディースクリニック福岡博多では、以下の2種類を取り扱っています。
レボノルゲストレル(72時間以内)
避妊失敗から72時間(3日)以内に服用することで避妊効果を発揮します。
服用が早ければ早いほど避妊効果が高く、特に24時間以内の服用では、約95%の高い避妊効果が期待できます。
ウリプリスタール(120時間以内)
避妊失敗から120時間(5日)以内の服用により、高確率での避妊が可能です。適切な服用で妊娠率は約1.5%と、レボノルゲストレルよりも避妊効果が高いと言えます。
参考:MSD-緊急避妊
服用可能な時間が長いことが特徴ですが、避妊効果を最大限得るためには、できるだけ早い服用が大切です。

どちらのアフターピルの方が人気ですか?

ウリプリスタールは、有効時間が長い(120時間以内)ため、選ばれる方が多いです。ただし、どちらのアフターピルでも、服用が早ければ早いほど妊娠阻止率が高まります。ご不安な場合は、お気軽にご相談くださいね。
アフターピルの副作用
アフターピルの服用後には、副作用が現れることがあります。主な副作用は以下の通りです。
- 悪心(3.6%)
- 頭痛
- 倦怠感
- 不正出血(16%の女性に治療後7日以内に見られる)
- 生理の遅れや乱れ(約50%で予定日から数日前後の変化が発生)
国内臨床試験の報告
レボノルゲストレルについて、日本産科婦人科学会のデータによると、国内の臨床試験では次のような副作用が報告されています。
・消退出血(46.2%)
・不正出血(13.8%)
・頭痛(12.3%)
・悪心(9.2%)
・倦怠感(7.7%)
・傾眠(6.2%)
※「嘔吐はほとんどみられない」との記載もあります。
嘔吐については個人差がありますが、万が一服用から2時間以内に嘔吐してしまった場合は、追加で服用する必要があります。
ひよりレディースクリニック福岡博多では、アフターピルを処方する際に無料で吐き気止めをお渡ししています。不安がある場合は、診察時にお気軽にお申し出ください。
アフターピルの副作用を詳しく見るアフターピルの注意点5つ
アフターピルは、いくつか注意点があります。以下5つの注意点について、ご確認ください。
1.避妊効果は100%ではない
アフターピルは、避妊失敗からできるだけ早く服用することで避妊効果が高まりますが、絶対に妊娠しないということはありません。また、服用のタイミングが遅れると、妊娠の可能性が高まります。
2.服用後も避妊対策が必要
アフターピルは、服用後の性行為に対する避妊効果はありません。そのため、アフターピル服用後は、低用量ピル・ミニピルの常時服用や、ミレーナの挿入、避妊インプラント、コンドームによる避妊対策を行ってください。
避妊方法と避妊率を詳しく見る3.使用頻度に注意
アフターピルは、一周期に複数回の服用は推奨されていません。
繰り返し使用すると月経周期が乱れる可能性が高まるため、普段から適切な避妊法を選ぶことをおすすめします。
4.妊娠が成立している場合は効果がない
アフターピルは、妊娠が成立した後には効果を発揮しません。
服用後に月経が7日以上遅れる場合や、普段と異なる場合は妊娠検査薬を試し、必要に応じて医師にご相談ください。
5.一部の薬剤との併用に注意
抗けいれん薬やセントジョーンズワートなどの薬剤は、アフターピルの効果を弱める可能性があります。他の薬を服用中の場合は、事前に医師にご相談ください。
アフターピルの消退出血とは
消退出血とは、アフターピルを服用した後に見られる出血のことです。
消退出血は、アフターピルの効果が正常に働いているサインの一つとされています。妊娠を防ぐための薬が体内のホルモンバランスに影響を与えることによって起こります。
消退出血の特徴
タイミング | 服用後7日以内に起こることが多いですが、21日以内に見られることもあります。 |
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出血量 | 個人差がありますが、生理に近い量や軽い出血が見られる場合があります。 |
色 | 通常の月経と似た赤色や茶色の出血が見られることが一般的です。 |
消退出血の注意点
消退出血は、アフターピル服用による一時的な出血であり、通常の生理とは異なります。
ただし、月経周期に近いタイミングで服用した場合、消退出血が月経と重なることもあります。
妊娠可能性がゼロになるわけではない
消退出血があったからといって、妊娠の可能性が完全に否定できるわけではありません。
服用後に月経が予定より7日以上遅れる場合や、普段と違う症状がある場合は、妊娠検査薬を使用し、医師へご相談ください。
不正出血が続く場合は受診を
出血が長期間続く、または出血量が非常に多い場合は、何らかの異常が考えられるため、早めに医療機関を受診してください。
アフターピルは不妊に繋がるのか

アフターピルの服用が、将来の妊娠に悪影響を与えることはありません。
「アフターピルを飲んだことで将来妊娠しにくくなるのでは?」と不安に思う方もいるかもしれません。
しかし、アフターピルは、妊娠を防ぐために一時的にホルモンバランスに作用する薬です。
排卵を抑えたり、子宮内膜を一時的に変化させることで妊娠を防ぎますが、これらの作用はあくまで一時的なものです。ご安心ください。
排卵後の服用は意味ない?
排卵後にアフターピルを服用しても、意味がないわけではありません。
避妊失敗から24時間以内にアフターピルを服用することで、排卵後であっても約95%の確率で妊娠を防ぐ効果が期待できます。
仮に排卵が既に起こっていた場合でも、アフターピルの薬効により子宮内膜を薄くして、受精卵の着床を妨げる働きがあります。この効果により、排卵後の服用でも妊娠を防ぐ可能性は残されています。
繰り返しになりますが、妊娠を確実に防ぐためには、早めの服用が鍵となります。
アフターピルを飲んだのに妊娠したら
アフターピルで妊娠を完全に防ぐことはできず、服用後に妊娠してしまうケースもゼロではありません。
少量の出血や胸の張り、むくみ、微熱、眠気など妊娠初期症状のような変化が見られる場合は、まずは妊娠検査薬をお試しになり、ひよりレディースクリニック福岡博多までご相談ください。
悔いのない選択ができるよう、一人ひとりに寄り添い、サポートさせていただきます。

アフターピル服用後は妊娠検査薬を使った方がいいのでしょうか?

はい、アフターピルは非常に高い避妊効果がありますが、100%ではありません。そのため、服用から三週間後に妊娠検査薬を使用することをおすすめしています。万が一陽性反応が出た場合は、妊娠状態の確認が必要になりますので、お早めにご相談ください。
福岡博多でアフターピルの処方
アフターピルの処方については、ご予約は不要です。避妊に失敗してしまった場合や緊急避妊を必要とされる方を迅速にサポートするため、スムーズに対応いたします。
また、患者さまのプライバシーに配慮した環境で診療を行っております。アフターピルの処方はもちろん、その他の婦人科に関するお悩みもお気軽にご相談ください。
アフターピルのよくあるご質問
アフターピル服用後に妊娠したら、胎児に影響はありますか?
いいえ。アフターピルを服用した後に妊娠が成立した場合でも、胎児に影響が出たり、流産や早産のリスクが上がるという報告はありませんので、ご安心ください。
生理が来る前に再度避妊に失敗しました。
そのような状況も起こり得るかと思います。排卵前であれば、再びアフターピルを服用することで一定の避妊効果が期待できます。ただし、アフターピルは緊急時のみに使用する薬です。繰り返し使用することで月経が乱れる可能性があるため、今後は確実な避妊法を取り入れることをおすすめします。特に、低用量ピルやミニピルは高い避妊効果を持つだけでなく、生理痛やPMSの改善などのメリットもあります。ご自身に合った避妊法を見つけるためにも、ぜひ医師にご相談ください。
アフターピルを事前に妊娠予防として服用しても良いですか?
はい、未成年の方にも処方可能です。保護者の同席や同意書は不要ですので、安心してご相談ください。
未成年でもアフターピルを処方してもらえますか?
はい、避妊注射の影響で、生理が来なくなる(無月経になる)ことがあります。これは避妊注射のホルモンの影響によるもので、健康上の問題ではありません。注射をやめると、通常は数か月以内に生理が戻ります。生理が来なくなることが心配な場合は、医師にご相談ください。
ヤッペ法はないのですか?
はい。ひよりレディースクリニック福岡博多ではヤッペ法は採用しておりません。ヤッペ法は安価な避妊方法ではありますが、副作用として吐き気が強く出る場合が多く、吐き気によって再度服用が必要になるケースもあります。また、妊娠阻止率もレボノルゲストレルやウリプリスタールより低いというデメリットがあります。患者さまの負担を軽減し、より高い避妊効果を提供するために、当院ではレボノルゲストレルやウリプリスタールを使用しております。
アフターピルを飲んだ後、吐いてしまいました。
服用後2時間以内に吐いてしまった場合は、もう一度服用をおすすめしています。お早めにご相談ください。処方時に吐き気止めをお渡しすることもできますので、必要な場合はお申し出ください。
アフターピルを飲んだ後の性行為では避妊効果はありますか?
いいえ、アフターピルを飲んだ後の性行為では避妊効果はありません。アフターピルは、服用前の性行為に対して緊急的に避妊効果を発揮するお薬です。そのため、服用後の性行為に対しては避妊効果がありません。また、繰り返し使用するとホルモンバランスに影響が出ることもありますので、今後の避妊方法について不安や疑問があれば、ぜひ医師にご相談ください。ご自身に合う方法を見つけていきましょう。
安全日なので避妊しなくても大丈夫ですか?
いいえ。「安全日」とされる日はあくまで推測に基づくもので、医療機関以外で正確に排卵日を特定することは難しいのが現状です。そのため、実際には安全日はないと考える方が安心です。避妊をせずに性行為を行い、妊娠を望まない場合は、速やかにアフターピルを服用してください。今後のために、低用量ピルやミニピル、ミレーナ、避妊インプラントなど、確実な避妊方法の利用もぜひご相談ください。