ひよりレディースクリニック福岡博多は、低用量ピルの処方を行っている婦人科です。
本記事では、低用量ピルの効果や副作用、費用、種類、飲み方、注意点について詳しく解説します。
目次

低用量ピルとは
低用量ピルは、2種類の女性ホルモンを含む経口避妊薬です。毎日1錠服用することで、高い避妊効果が得られます。
また、避妊以外にも、生理に関連する辛い症状の緩和など、女性の健康をサポートする効果が期待できます。
低用量ピルは、望まない妊娠を防ぐだけでなく、ご自身の生活の質をより良い状態に保つための安全性が高く信頼できる選択肢と言えるでしょう。
低用量ピルの種類と費用
ひよりレディースクリニック福岡博多で処方している低用量ピル(OC)の種類と費用は、以下の通りです。
トリキュラー28 | 2,100円 |
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マーベロン28 | 2,100円 |
ラベルフィーユ28 | 2,100円 |
ファボワール28 | 2,100円 |
アンジュ28 | 2,100円 |
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低用量ピルのまとめ買いについて
ひよりレディースクリニック福岡博多では、以下のようにまとめて購入することができます。初回の処方から一年間は、処方期限内として対応可能です。
- 初回処方:3シートまで
- 再診時処方:6シートまで
低用量ピルは保険適用になるのか?
避妊を目的とした低用量ピル(マーベロン、ファボワール、トリキュラー、アンジュ、ラベルフィーユ)は、病気の治療には該当しないため、保険適用外となり、自費での購入が必要です。
一方、子宮内膜症や月経困難症の治療を目的とした低用量ピル(ルナベル、フリウェル、ヤーズ、ヤーズフレックス、ジェミーナ)は、治療として保険適用されます。ただし、これらのピルは避妊目的で処方することはできません。
また、PMS(月経前症候群)や生理痛が強い方の場合、症状によっては保険適用になるケースもあります。気になる症状がある方は、一度ご相談ください。
ピルの種類を詳しくを見る低用量ピルの効果

低用量ピルは、避妊だけでなく、女性の身体にさまざまな良い効果(副効用)をもたらす薬です。こちらでは、主な2つの効果をご紹介します。
1.高い避妊効果
低用量ピルは、避妊方法の中でも特に高い避妊成功率を誇ります。
女性ホルモンのエストロゲンとプロゲステロンの作用により、以下の働きで妊娠を防ぎます。
- 排卵を抑える
- 子宮内膜の増殖を制御
- 子宮頸管の粘液を変化させ、精子の侵入を防ぐ
毎日1錠を正しく服用することにより、避妊成功率は約99%以上です。
2.つらい生理症状の改善
低用量ピルは、生理に伴うさまざまな症状を軽減する効果も期待できます。
- 生理痛の緩和
- 経血量の減少
- PMS(生理前症候群)の症状改善
また、不規則な生理(生理不順)を整えるほか、子宮内膜症や卵巣がんの予防効果も期待されています。
低用量ピルは、女性の健康を守りながら、生活の質を向上できる頼れる存在です。
ひよりレディースクリニック福岡博多では、患者さま一人ひとりの症状やライフスタイルに合わせた最適なピルをご提案しています。ご不安や疑問点がありましたら、ぜひお気軽にご相談ください。
低用量ピルの副作用
低用量ピルは安全性が高い薬ですが、体質により副作用が現れる場合があります。多くは軽度で一時的なものですが、注意すべきポイントを以下にまとめました。
1.低用量ピルの一時的な副作用
服用開始から数週間の間に、以下のような一時的な副作用が現れることがあります。
吐き気 | 服用直後に感じることがあります。就寝前の服用がおすすめです。 |
---|---|
頭痛 | 軽度のものが多いですが、症状が数週間続く場合は医師にご相談ください。 |
乳房の張り | ホルモンの影響で一時的な痛みや張りが生じることがあります。 |
不正出血 | 特に服用開始後3カ月以内に見られることがありますが、多くの場合、数か月で改善します。 |
2.長期間服用のリスク
低用量ピルを長期間服用する場合、以下のリスクについて知っておくことが重要です。
血栓症 | まれに血液が固まりやすくなることがあります。特に喫煙、肥満、35歳以上の方はリスクが高くなりますので、医師と相談しながら服薬管理することが大切です。 |
---|---|
肝機能への影響 | ごく稀に肝臓に負担がかかる場合があります。定期的な健康診断や採血検査を受けることをおすすめします。 |
3.副作用への対処法
軽度の症状であれば、服用を継続するうちに、身体が慣れることが一般的です。
症状が強い場合は、服用を自己判断で中止せず、医師にご相談ください。ピルの種類を変更することで解決する場合もあります。
当院のフォロー体制
ひよりレディースクリニック福岡博多では、患者さま一人ひとりの体質やライフスタイルを考慮し、副作用が最小限に抑えられるよう最適なピルを提案しています。
また、年に一回の採血検査を行い、血栓症や肝機能への影響がないかどうかを確認しています。
当院で処方した低用量ピルについて、ご不安なことがありましたら、ぜひお気軽にご相談ください。LINEからでも、疑問点などのご相談を承ります。

わからないことをLINEで聞けるのは気軽だし、安心です。

はい、LINEからお気軽にお問い合わせください。診療時間内にスタッフより回答させていただきます。(医師の診察や判断が必要な内容は、診察予約を案内させていただきます)
低用量ピルの飲み方
低用量ピルは、決まった時間に毎日1錠服用することで、高い避妊効果や生理症状の改善効果を得られます。こちらでは、正しい飲み方をご紹介します。
ピルの基本的な服用方法
低用量ピルは、1シートに21錠または28錠が含まれています。それぞれの服用方法は以下の通りです。
21錠のピルの場合
- 21日間、毎日1錠ずつ服用します。
- その後、7日間は服用をお休みします。
- この7日間の休薬期間中に、生理が起こります。
28錠のピルの場合
- 21日間の実薬(女性ホルモンが含まれる錠剤)を服用します。
- 続いて、7日間の偽薬(女性ホルモンが含まれない錠剤)を服用します。
- 休薬期間がないため、飲み忘れを防ぎやすいことが特徴です。
ピルを飲み忘れた場合の対処法
ピルを飲み忘れたときは、以下を参考にしてください。
1日飲み忘れた場合
- 飲み忘れに気づいたら、すぐに1錠を服用してください。
- その後、予定通りの時刻に次の1錠を服用します。
- 当日の服用時刻に昨日の飲み忘れに気づいた場合は、その場で2錠をまとめて服用してください。
この場合、避妊効果が大きく低下することはほとんどありません。
ただし、ピルを飲み始めて一週目の最初のあたりや、三週目の最後のあたりに飲み忘れた場合は、念のためアフターピルの服用を検討してください。
2日(2錠)飲み忘れた場合
2日分以上連続して飲み忘れた場合は服用を中止し、次の生理を待って新しいシートで服用を開始して下さい。
※服用再開までは、他の避妊法を行ってください。
万が一、この間に避妊に失敗した場合は、速やかに医師に相談し、アフターピルを服用することをご検討ください。

ピルをうっかり飲み忘れること、あります...。

ピルの飲み忘れは、よくあるご相談の一つです。慌てずに、何日飲み忘れたかを確認し、適切に対処すれば大丈夫ですよ。分からないことがあれば、いつでもご相談くださいね。
低用量ピルの注意点
低用量ピルを効果的に使用するためには、以下の注意点を守ることが大切です。
1.毎日同じ時間に服用する
低用量ピルの効果を最大限に発揮するためには、毎日決まった時間に1錠を服用してください。
身体のホルモン濃度を一定に保つことで、避妊効果が高まります。
飲み忘れを防ぐために、アラームや服用管理アプリを活用すると良いでしょう。
2.飲み忘れた場合の対処法を知る
飲み忘れに気づいたら、24時間以内にすぐ服用してください。
それ以上経過した場合は避妊効果が低下する可能性がありますので、追加の避妊対策が必要です。
3.併用に注意が必要な薬や食品
一部の薬(抗菌薬や抗うつ薬など)や食品(セントジョーンズワート含有食品)は、ピルの効果を弱める可能性があります。また、新しい薬を使用する際は、必ず医師にご相談ください。
4.喫煙の影響
喫煙は血栓症のリスクを高めます。特に35歳以上の方は注意が必要です。
喫煙者の方は、ピルの服用前に医師へ相談してください。なお、喫煙者でも使用可能なミニピルについてもご検討ください。
ミニピルについて詳しく知る5.受診すべき症状を知る
以下のような症状が現れた場合は、すぐに医師にご相談ください。
- 激しい腹痛
- 突然の息切れや胸の痛み
- 足のむくみや痛み
- 激しい頭痛や視力の変化
6.定期検診を受ける
ピルを長期間使用する場合、定期的な検診を受けることが大切です。
ひよりレディースクリニック福岡博多では、年に一度の定期健診で、血栓症リスクや肝機能の状態を確認しています。
7.性病予防にコンドームを併用
低用量ピルは避妊効果がありますが、性感染症(性病)を予防する効果はありません。感染症を防ぐために、コンドームの併用をおすすめします。
8.異常を感じたらすぐに受診を
- 生理が2周期続けて来ない
- 飲み忘れによる生理周期の乱れ
これらが起きた場合は妊娠の可能性があるため、お早めにご相談ください。
また、ピル服用後の嘔吐や激しい下痢があると、避妊効果が低下する場合があります。この場合も、医師にご相談ください。
低用量ピルの処方の流れ
ひよりレディースクリニック福岡博多では、ピル処方がはじめての方と、2回目以降の方で処方の流れが異なります。それぞれの手順をご案内します。
ピル処方がはじめての方
Step1
ご予約
即時予約が可能なLINEまたはWEB、またはお電話にて診察予約をお取りください。また、予約日時までにWEB問診にご回答ください。
Step2
ご来院
受付で保険証またはマイナ保険証をご提示ください。受付番号をお渡ししますので、番号でお呼び出しします。
Step3
医師の診察
診察を行い、医師と相談しながらピルの種類や処方枚数を決定します。
患者さまの状態に応じて、採血検査などを行う場合もあります。Step4
お会計
診察後、待合スペースでお待ちいただき、お会計の準備が整い次第ご案内します。
その後、処方されたピルをお渡しして終了です。
2.2回目以降の方(診察なし)
Step1
ピル受取の日時予約
以下の条件に該当する場合は、診察が不要です。
・前回と同じピル処方
・処方期限内の方
LINE予約またはWEB予約にて、ピルの受取日時をご予約ください。
※処方期限を過ぎている場合は、医師の診察が必要となります。Step2
ご来院・お会計
受付でお会計後、ピルをお渡しします。
そのままご帰宅いただけます。
福岡で低用量ピルの処方
低用量ピルは、避妊効果だけでなく、生理痛の軽減や生理不順の改善など、女性の健康を幅広くサポートする薬です。
ひよりレディースクリニック福岡博多は、患者さま一人ひとりの体調やライフスタイルに合わせた低用量ピルの処方を行っている婦人科です。医師と相談しながら、安心して服用を始めていただけます。
「初めてピルを使うので不安」「自分に合った種類が知りたい」など、どんな小さな疑問やお悩みでも構いません。ぜひお気軽にご相談ください。
低用量ピルのよくあるご質問
28錠タイプのピルを服用している場合、生理はいつ来るのですか?
通常、ホルモンが含まれた21錠を飲み終えた後、偽薬を服用している期間(2~3日以内)に消退出血(生理のような出血)が起こります。ただし、個人差があり、服用を続けるうちに出血のタイミングが変わることもあります。また、ピルを服用していると、出血が軽くなったり、ほとんど出血しなくなることもあります。もし出血がない場合や、不安がある場合は、医師にご相談ください。
低用量ピルを飲むと、将来不妊に繋がりますか?
低用量ピルの服用によって不妊になることはありません。ピルの服用を中止すると、多くの場合、1~3か月以内に排卵が再開し、妊娠が可能な状態となります。また、低用量ピルを服用していたことが赤ちゃんに悪影響を与える心配もありませんので、ご安心ください。
ピルを飲み忘れ3日目に気づきました。3錠まとめて飲んだらダメですか?
いいえ、低用量ピルを2日以上飲み忘れた場合は、まとめて服用することは避けてください。この場合、現在のシートでの服用を中止し、次の生理が始まるのを待って新しいシートから服用を再開してください。その間は、他の避妊方法を必ず使用してください。
ピルは何歳まで飲めますか?
閉経前の女性であれば、49歳まで低用量ピルを服用することが可能です。ただし、40歳以上の方は、心筋梗塞などの心血管系疾患のリスクが高まるため、慎重な使用が求められます。ひよりレディースクリニック福岡博多では、40歳以上の方でピルの服用を希望される場合、エストロゲンを含まないミニピルの使用をおすすめしています。個々の体調やリスクに合わせた最適な方法をご提案しますので、安心してご相談ください。
低用量ピルは太るのですか?
いいえ、「ピルを飲むと太るのでは?」と不安に思われる方も多いですが、実際にピルの成分が直接的に体重増加を引き起こすことはありません。ただし、ピルの飲み始めは一時的に食欲が増えたり、水分をため込みやすくなることがあります。これらは一時的な変化です。ご不安な点があれば、いつでもご相談ください。
低用量ピルは太るのですか?
いいえ、「ピルを飲むと太るのでは?」と不安に思われる方も多いですが、実際にピルの成分が直接的に体重増加を引き起こすことはありません。ただし、ピルの飲み始めは一時的に食欲が増えたり、水分をため込みやすくなることがあります。これらは一時的な変化です。ご不安な点があれば、いつでもご相談ください。
ピル服用中にお酒を飲んでもいいですか?
はい、お酒を飲むこと自体は問題ありません。ピルの成分がお酒と相互作用することはないので、避妊効果に影響はありません。ただし、お酒を飲むことで注意力が低下し、服用を忘れてしまうリスクが高まります。また、過度な飲酒により嘔吐や下痢を引き起こした場合、ピルが体内で十分に吸収されず、避妊効果が低下することがあります。安心してピルを使用するためには、適量の飲酒を心がけることが大切です。
中絶経験があります。中絶後にピルを飲んでも大丈夫ですか?
はい、中絶のご経験があっても、その他に特別なリスクがなければピルを服用することは可能です。むしろ、ピルには高い避妊効果があるため、再び妊娠を望まない場合には服用をおすすめしています。中絶手術後に大切なのは、女性の心と体をしっかり守ることです。ピルはその助けとなる選択肢の一つですので、安心してご相談ください。
ピルは授乳中でも飲めますか?
いいえ、授乳中に低用量ピル(エストロゲンとプロゲステロンを含む)の服用はおすすめできません。授乳が終了した後に、服用をご検討いただくことをおすすめします。
ピルはいつから避妊効果がありますか?
低用量ピルの避妊効果が発揮される時期は、服用を始めるタイミングによって異なります。生理の初日から服用を始めた場合、ピルはその日から避妊効果を発揮します。この場合、追加の避妊対策は不要です。一方で、生理が始まって5日目以降に服用を開始した場合、ピルの避妊効果が安定するまでに7日間ほどかかります。そのため、最初の7日間はコンドームなどの避妊対策を行うことをおすすめします。