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婦人科の​内診は​「痛い」と​言われる​理由とは

更新日:

婦人科の内診は「痛い」と言われる理由とは?ひよりレディースクリニック福岡博多

監修者|橋田修医師

ひよりレディースクリニック福岡博多院長

産婦人科専門医

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本記事では、婦人科の内診が「痛い」と言われる理由、内診が必要とされる背景、検査の種類、そして初めて受ける方へのポイントを、産婦人科専門医がわかりやすく解説します。

目次

婦人科の内診は痛いと言われる理由

婦人科の内診は「痛い」と耳にすることがあるかもしれませんが、実際には痛みを強く感じない方がほとんどです。一般的な婦人科の内診(腟鏡診・経腟エコー)は、通常、強い刺激を伴う検査ではありません。

それでも「内診=痛い」というイメージが広がっているのには理由があります。

「内診は痛かった」と言われる背景

「内診は痛い」という印象をお持ちの背景には、妊婦さんが分娩時に受ける内診の記憶が強く影響していると考えられます。

分娩時の内診は性質そのものが異なるため、一般の婦人科内診より痛みを感じやすいものです。中でも、陣痛中に行う子宮口の開大チェックは、婦人科で行う通常の内診とは目的も方法もまったく異なる検査です。

陣痛時の内診が痛く感じられる背景には、次のような理由があります。

このため、妊婦さんの中には「グリグリされてとても痛かった」という印象が強く残り、そのイメージが「婦人科の内診は痛い」という認識につながっていると考えられます。

しかし、産科の分娩時の内診と、婦人科検診で行う内診は性質も目的も大きく異なります。この違いをご理解いただくだけでも、不安は軽くなるはずです。

婦人科で内診が必要な理由

婦人科の病気の中には、問診や血液検査だけでは正確な診断が難しいものが少なくありません。

内診は、子宮・卵巣・腟の状態を直接確認できる、婦人科診療に欠かせない検査です。

内診を行うことで、次のような病気の早期発見や、症状の原因検索が可能になります。

内診では、子宮や卵巣の大きさ・硬さ・動き・圧痛の有無などを直接確認できます。

そのため、内診なしでは診断が難しいケースも多く、診療の精度を大きく左右する検査でもあります。

また、病気を早期に見つけることは、治療の負担を最小限に抑えることにも直結します。

患者さまにとって安全で適切な診療を行うためにも、内診は非常に重要な役割を担っています。

婦人科で行う内診の種類

婦人科で行う内診の種類

婦人科で行われる「内診」にはいくつかの種類があり、それぞれ目的と方法が異なります。

身体の状態を正確に把握し、適切な診断につなげるために、これらの診察や検査を組み合わせて行います。

1.視診(ししん)

目で見て腟や子宮の入り口を確認する診察です。

目的腟の壁や子宮頸部(子宮の入り口)に、炎症・びらん(ただれ)・ポリープ・異常なおりものなどがないかを確認します。
方法腟鏡(ちつきょう)という器具を腟内にそっと挿入し、軽く広げて内部を観察します。器具は冷たさを感じにくいよう温められていることが多く、力を抜いてリラックスできれば強い痛みはほとんどありません。

2.双合診(そうごうしん)

医師の指で子宮や卵巣の状態を確認する診察です。

目的子宮や卵巣の大きさ、位置、硬さ、動き、そして圧痛(押したときの痛み)の有無などを調べます。
方法医師が片手の指を腟に入れ、もう片方の手でお腹の上から子宮や卵巣を軽く挟むように触って確認します。これにより、子宮筋腫や卵巣腫瘍など、内部の異常をしこりとして触知できることがあります。

3.経腟超音波検査(経腟エコー)

画像で子宮や卵巣の内部を詳しく観察する検査です。

目的子宮(子宮筋腫、子宮内膜ポリープなど)や卵巣(卵巣嚢腫、子宮内膜症のチョコレート嚢胞など)の詳細な形状、大きさ、内部の状態を画像で確認します。
方法細い棒状のプローブ(超音波を出す器具)にカバーとゼリーをつけ、腟内にそっと挿入して行います。検査時間は短く、画像を見ながら説明を受けられる場合もあります。
痛み経腟エコーは、内診の中でも“痛みがほとんどない”と感じる患者さまが多い検査です。細い棒状のプローブ(超音波の器具)を腟内にそっと挿入しますが、無理に動かすことはなく、違和感程度で済むことがほとんどです。

※性交渉の経験がない方で、経腟超音波検査に抵抗がある場合は、肛門から超音波の器具を入れる経直腸エコーや、お腹の上から行う経腹エコーで代用できることがありますので、必ず診察前にご相談ください。

卵巣嚢腫を詳しく知る

4.その他検査

必要に応じて行われる、診断を確定させるための検査です。

上記の内診と同時に、病気の診断を確定させるために、以下のような検査が行われることがあります。

子宮頸がん検診(細胞診)

子宮頸部を綿棒やブラシで軽くこすり、細胞を採取します。数秒で終わり、痛みはほとんどありません。

クラミジア・淋菌などの性感染症検査

おりものの異常がある場合、腟や子宮頸部から検体(おりものなど)を採取し、細菌や性感染症の原因菌がないかを調べます。

組織検査

不正出血の原因が子宮内膜に疑われる場合などに、子宮内膜の組織を少量採取することがあります。

初めて内診を受ける方へ

内診は、病気を早く見つけ、患者さまの健康を守るために欠かせない大切な検査です。

初めての内診は不安に感じられる方が多いため、少しでも安心して受けていただくためのポイントをまとめました。

力を抜いて深呼吸をする

内診台に上がったら、肩・お腹・脚の力をできるだけ抜き、ゆっくり深呼吸を繰り返してみてください

力が抜けているほど検査がスムーズに進み、痛みや違和感が出にくくなります。

緊張で力が入ってしまうのは自然なことですので、呼吸を意識しながらリラックスを心がけていただければ十分です。

不安なことは必ず伝える

「初めてで緊張している」「痛みに弱い」「怖い気持ちがある」など、どんなことでも遠慮なく医師や看護師にお伝えください。

気持ちを共有していただくことで、診察のペースや器具の扱いなどを調整し、より丁寧に進めることができます。

痛みがあるときは声を上げて大丈夫

もし強い痛みや急な違和感があれば、すぐに「痛い」とお知らせください。

無理に我慢する必要はありません。声に出していただくことで安全に、そして安心して検査を受けていただくことができます。

よくあるご質問

痛みが強い場合はどうすればいいですか?

内診中に少しでも痛みを感じたら、すぐに声に出してお知らせください。痛みを伝えていただくことで、医師はその場で器具の角度や広がりを調整したり、いったん診察を中断したりするなど、すぐに対応いたします。

生理中でも検査できますか?

検査の種類によって可否が異なります。不正出血の原因を調べるなど、出血そのものが主訴の場合は、生理中でも受診をおすすめします。一方で、子宮頸がん検診(細胞診)など、月経中は正確な結果が出にくい検査もあるため、避けた方がよい場合があります。迷われる場合は、まずはお電話やLINEにてお気軽にお問い合わせください。

閉経後でも内診は必要ですか?

はい、閉経後も内診は重要な検査です。閉経後であっても、子宮体がんや卵巣がんなどの病気が発生する可能性はあります。また、閉経後に不正出血がみられる場合は、放置せず早めの受診が必要です。症状がなくても、定期的な婦人科受診によって、早期発見・早期治療につながることがありますので、お気軽にご相談ください。

内診はどれくらい時間がかかりますか?

実際の内診は2、3分で終わることがほとんどです。診療全体としては問診・説明を含めてもう少しお時間をいただきますが、内診そのものは短時間で終わる検査です。「長時間痛みに耐えなければいけないのでは?」と心配される方もいますが、そのようなことはありませんのでご安心ください。

内診は恥ずかしいです。どうしたら良いですか?

多くの方が同じお気持ちを抱えていますので、どうか無理に我慢なさらずお伝えください。医師・看護師は、患者さまが少しでもリラックスできるよう、視線や照明の配慮、必要な部分だけを最小限に露出、声かけをしながらの診察を行うなど、細やかな工夫を行っています。恥ずかしさや不安がある場合は、「緊張しています」と一言伝えていただくだけで、診察の進め方をより丁寧に調整できます。多くの患者さまが最初は不安を感じつつも、終わった後には「思ったより大丈夫だった」とおっしゃいますので、安心してご相談ください。

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