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ピルの​飲み忘れ1日・2日目・3日目に​気づいた​時の​対処法

更新日:

ピルの飲み忘れ1日・2日目・3日目に気づいた時の対処法

監修者|橋田修医師

ひよりレディースクリニック福岡博多院長

産婦人科専門医

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ピルを服用している中で、ふと「飲み忘れた!」と気づく瞬間は、どなたにとっても不安なものです。

本記事では、ピルを1日・2日目・3日目に飲み忘れたと気づいた際の具体的な対処法を、産婦人科専門医が解説します。

目次

ピルを飲み忘れた場合の基本ルール

ピルを飲み忘れてしまった場合、もっとも大切なのは「いつ気づいたか」「気づいた時点でどう行動するか」です。

飲み忘れた事実そのものよりも、その後の対応によって、避妊効果への影響は大きく変わります。

まずは、すべてのケースに共通する基本的な考え方を整理しておきましょう。

何時間以内なら飲んでOK?

一般的に、服用予定時刻から12時間以内に飲み忘れに気づいた場合は、その時点ですぐに1錠服用することで、避妊効果はほぼ維持されると考えられています。

この場合、次に飲む予定のピルも、通常通りの時間に服用してください。

一方で、24時間以上経過している場合には注意が必要です。ピルに含まれるホルモンの血中濃度が低下し始め、排卵を抑える力が弱まる可能性があるため、飲み忘れた日数に応じた対応が必要になります。

飲み忘れ日数で対応が変わる理由

ピルは、毎日決まった時間に服用することで、血液中のホルモン濃度を一定に保ち、脳に「今は排卵しなくてよい」という状態を維持させています。

しかし、飲み忘れる時間が長くなるほど、体内のホルモン濃度は徐々に低下していきます。

その結果、一時的に抑えられていた卵巣の働きが再開し、排卵が起こるリスクが高まってしまいます。
このため、

では、必要な対処法や追加の避妊の考え方が異なるのです。

ここからは、それぞれの対処法について解説していきます。

ピルを1日飲み忘れた場合の対処法

ピルを1日飲み忘れた場合の対処法

ここでいう「1日飲み忘れ」とは、昨日の分を飲み忘れ、今日の服用時に気づいたケースを指します。

この場合は、ピルの飲み忘れの中でも比較的影響が少なく、落ち着いて正しく対応すれば、避妊効果を保てる可能性が高いケースです。

飲み忘れに気づいた時の正しい服用方法

飲み忘れに気づいた時点で、忘れていた1錠をできるだけ早く服用してください。

すでに今日の服用時間が近い、または過ぎている場合には、昨日の分と今日の分を合わせて2錠まとめて服用しても問題ありません。

一時的に2錠同時に服用しても、安全性に大きな問題はなく、避妊効果を維持するために重要な対応とされています。

翌日以降のピルの服用は

翌日以降は、いままで通りいつもの時間に1日1錠の服用を続けてください。

1日の飲み忘れであれば、服用スケジュールを変更したり、新しいシートに切り替えたりする必要はありません。

「昨日飲み忘れたから、しばらく時間をずらしたほうがいいのでは?」と心配される方もいらっしゃいますが、通常の服用時間に戻すことが基本です。

避妊効果は維持されるのか

飲み忘れが1錠のみ(24時間未満)であり、上記のように適切に対処できていれば、避妊効果は維持されると考えられています。

原則として、追加の避妊方法は不要です。
ただし、次のような場合は、より慎重な対応をおすすめします。

これらのケースでは、念のため数日間、コンドームなどの避妊法を併用することで、より安全性を高めることができます。

2日目に気づいた場合の正しい対応

2日目に気づいた場合の正しい対応

ここでいう「2日目に気づいた場合」とは、2錠分を連続して飲み忘れ、3日目の服用タイミングで「2日分飲んでいなかった」と気づいたケースを指します。

この段階になると、体内のホルモン濃度が大きく低下している可能性があり、日の飲み忘れよりも慎重な対応が必要になります。

2錠まとめて飲むべき?

飲み忘れに気づいた時点で、直近の飲み忘れ分(昨日の分)と、今日の分の計2錠を服用してください。

それ以前の分(一昨日の分)については服用せず、破棄します。

複数日分をまとめて飲むことは、避妊効果の回復につながらないため、推奨されていません。

避妊効果は下がるのか

2日間連続で飲み忘れた場合、避妊効果は低下している可能性が高いと考えられます。

特に注意が必要なのは、次のタイミングです。

これらの時期は、排卵を抑えるホルモンの影響が弱まりやすく、排卵が起こるリスクや、次の周期に影響が出る可能性が高くなります。

追加の避妊方法の必要性

ピルの服用は中断せず、そのまま継続しますが、少なくとも7日間連続して正しく服用できるまでは、避妊効果は十分とは言えません。

そのため、この期間中は「コンドームを使用する」「性交渉を控える」など、追加の避妊対策が必要です。

ピルを3日以上飲み忘れた場合の対応

ピルを3日以上飲み忘れた場合の対応

「ピルを飲み忘れて3日目以降に気づいた」という状況は、医学的には服用を中断した状態に近いと考えられます。

体内のホルモン濃度は大きく低下しており、避妊効果はほぼ失われている可能性が高い状態です。

服用すべき?中止すべき?

3日以上(48時間以上)連続して飲み忘れた場合は、現在のシートをそのまま続けるよりも、一度リセットしたほうが安全なケースがあります。

無理に飲み直しても、すぐに避妊効果が回復するわけではないため、自己判断で再開せず、必ず主治医や産婦人科へ相談することをおすすめします。
服用再開の方法は、

などによって異なります。

新しいシートはいつから?

多くの場合、一度ピルの服用を中止し、消退出血(生理のような出血)を待ってから、新しいシートで再開する流れになります。
この期間中は、ピルによる避妊効果はありません。

再開後も、少なくとも7日間はコンドームなどの避妊法を併用する必要があります。

妊娠の可能性がある場合の考え方

3日以上の飲み忘れ期間中に、避妊なしの性交渉があった場合、妊娠の可能性は否定できません。

このような場合は、できるだけ早く産婦人科を受診し、アフターピルを処方してもらいましょう。

アフターピルは、服用までの時間が短いほど効果が高いため、「様子を見る」のではなく、早めに行動することが大切です。

飲み忘れたとき、妊娠の可能性は?

ピルを飲み忘れたとき、妊娠の可能性は?

ピルを飲み忘れた場合の妊娠の可能性は、「どれくらいの時間、ピルを飲まない状態が続いたか」によって大きく異なります。

ピルの主な役割は、外部からホルモンを補うことで、脳に「すでにホルモンは十分にある」と認識させ、排卵の指令(FSH・LHの分泌)を抑えることにあります。

毎日決まった時間に服用することで、血液中のホルモン濃度が安定し、脳は「今は排卵しなくてよい」という状態を保っています。

しかし、飲み忘れによってホルモン濃度が低下すると、このバランスが崩れ、脳が再び「排卵の準備を始める」という指令を出してしまう可能性が出てきます。

そのため、飲み忘れの時間が長くなるほど、排卵が起こるリスクが高まり、妊娠の可能性にも影響してくるのです。

いつから妊娠リスクが高まるのか

飲み忘れの期間別に見ると、妊娠リスクの目安は以下のように考えられます。

1日(24時間未満)の飲み忘れ適切に対処できていれば、妊娠リスクは低い
2日(48時間未満)の飲み忘れ排卵が起こる可能性が出てきており、妊娠リスクが生じ始める
3日以上の飲み忘れ排卵抑制が解除されている可能性が高く、妊娠リスクは高い

少しでも不安がある場合や、飲み忘れ期間中に避妊なしの性交渉があった場合は、早めに産婦人科へ相談することをおすすめします。

アフターピルを検討すべきケース

ピルの飲み忘れがあった場合、すべてのケースでアフターピルが必要になるわけではありません。

しかし、次のような状況では、妊娠の可能性を否定できないため、緊急避妊薬(アフターピル)の検討が必要になります。

これらのケースでは、排卵がすでに起こっている、または起こる可能性があり、通常のピルによる避妊効果が十分とは言えない状態と考えられます。

アフターピルは、性交渉から服用までの時間が短いほど高い効果が期待できます。

そのため、「数日様子を見る」といった対応はおすすめできません。

少しでも不安がある場合は、できるだけ早く産婦人科へ相談することが大切です。

低用量ピル・ミニピルで対応は違う?

ピルの飲み忘れ時の対応は、低用量ピルか、ミニピルかによって異なります。

これは、それぞれのピルが排卵を抑える仕組みや、体内でのホルモンの持続時間が異なるためです。

まずは、それぞれの「飲み忘れ」と見なされる許容範囲を確認しておきましょう。

低用量ピルの許容範囲:24時間以内

CDC(アメリカ疾病予防管理センター)のガイドラインでは、低用量ピルを1錠飲み忘れて24時間以内に気づいた場合には、気づいた時点で忘れた1錠を服用し、その日の分も通常どおり服用することで避妊効果は維持するとされています。

このように、低用量ピルは一定の猶予時間が認められており、比較的「飲み忘れへの耐性が高いピル」といえるでしょう。

ミニピルの許容範囲:12時間・24時間

一方、ミニピル(黄体ホルモン単剤)は、製剤の種類によって飲み忘れの猶予時間が異なる点に注意が必要です。

12時間以内が許容されるミニピル

セラゼッタ、アザリアなどのミニピルは、排卵抑制効果が比較的高いものの、多くの公式文書では「12時間を超えると飲み忘れとみなす」と定義されています。

12時間以内の遅れであれば、速やかに服用することで、避妊効果は維持されると考えられています。

24時間以内が許容されるミニピル

一方、ドロスピレノン単剤(スリンダ)は、米国FDAの承認ラベルにおいて、24時間の飲み忘れ猶予時間が認められています。

「何時間まで大丈夫なのか分からない」「自分のピルがどれに当てはまるか不安」という場合は、自己判断せず、処方元の医療機関に相談することが安心です。

ピルの飲み忘れを防ぐための工夫

ピルの飲み忘れは、「意志が弱いから」「気が緩んだから」起こるものではありません。

忙しい日常の中で、人は誰でも忘れるものです。
だからこそ、飲み忘れ対策は気合や努力ではなく、「仕組み」で解決することが一番確実です。

こちらでは、実際に多くの患者さまが続けやすかったと感じている工夫を3つご紹介します。

1.アラームを設定する

最も基本的で効果的なのが、アラームの活用です。
おすすめなのは、2段階設定です。

「アラームは聞いたけれど、今は手が離せない」とそのまま忘れてしまうケースは少なくありません。

確認用のアラームを入れておくことで、飲み忘れに気づくチャンスを増やすことができます。

2.生活動線の中に置く

ピルは、「必ず毎日触るもの」の近くに置くのがポイントです。

など、目につきやすい場所に置くことが大切です。
「見る=思い出す」環境を作ることで、自然と飲み忘れが減ります。

3.アプリを活用する

最近では、ピル服用専用の管理アプリも多くあります。
服用時間の通知だけでなく、

などができるため、習慣化しやすいというメリットがあります。

「アラームだけだとつい消してしまう」という方には、アプリの活用がおすすめです。

ピルや避妊方法についてお気軽にご相談ください

次のような状況に当てはまる場合は、一人で悩まず、早めにクリニックへご連絡ください。

これらは、医師による判断や対応が必要になる可能性があります。

また、「どうしても飲み忘れが多い」「毎日同じ時間に服用するのが難しい」という方も、決して少なくありません。

その場合は、ライフスタイルに合った別の避妊方法を検討することも、一つの大切な選択肢です。

ひよりレディースクリニック福岡博多では、低用量ピル・ミニピル・アフターピルをはじめ、さまざまな避妊方法をご用意しています。

日常的な避妊のご相談はもちろん、緊急避妊についてのご相談にも対応しています。

「こんなことで相談していいのかな」と迷う必要はありません。

無理に我慢せず、ご自身の生活リズムや状況に合った方法を、一緒に考えていきましょう。どうぞお気軽にご相談ください。

Reservation

ひよりレディースクリニック福岡博多は、24時間365日即時予約を承ります。

よくあるご質問

12時間以上遅れたら、避妊効果はなくなるのですか?

12時間を超えた時点で、避妊効果がただちにゼロになるわけではありません。ただし、この頃からホルモンの血中濃度が下がり始めるため、状況によっては避妊効果が低下する可能性があります。低用量ピルの場合、飲み忘れが24時間以内であれば、気づいた時点で忘れた分を服用し、その後は通常どおり服用を続けることで、多くの場合、避妊効果は維持・回復できると考えられています。一方で、24時間を超える飲み忘れや、複数日続く飲み忘れがある場合には、追加の避妊が必要になることもあるため、状況に応じた対応が大切です。

ピルを2錠まとめて飲んでも大丈夫ですか?

はい、飲み忘れに気づいたのが翌日の服用時間だった場合には、忘れていた分と当日の分を2錠まとめて服用しても問題ありません。これは、ピルの血中ホルモン濃度を早めに回復させ、避妊効果を保つために推奨されている対応です。ただし、一時的に吐き気・胃のムカつきなどの症状が出ることがあります。多くは一過性ですが、気になる場合は、食後に服用するなどの工夫をすると楽になることがあります。

飲み忘れ後に出血がありましたが、妊娠していないということですか?

ピルの飲み忘れがあると、ホルモンバランスが一時的に乱れ、不正出血(破綻出血)が起こることがあります。ただし、出血がある場合でも、「妊娠していない」と断定することはできません。飲み忘れがあり、妊娠の可能性が少しでも気になる場合には、妊娠検査薬を使用しましょう。

ピル飲み忘れ後、検査薬はいつ使うのですか?

ピルの飲み忘れに関連して、妊娠の可能性がある性交渉があった場合は、その性交渉から3週間後を目安に妊娠検査薬を使用してください。それより早い時期に検査を行うと、妊娠していてもホルモン量が十分でなく、正確な判定が出ないことがあります。

昨夜ピルを飲み忘れたのですが、今朝飲んでもいいですか?

はい、気づいたのが今朝であれば、その時点ですぐに1錠服用してください。その後は、その日の夜(本来の服用時間)にも、通常どおり1錠服用して問題ありません。このように対応することで、ホルモン濃度を早めに回復させ、避妊効果を保つことができます。

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