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人工妊娠中絶の​問題点とは?​産婦人科専門医に​よる​解説

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人工妊娠中絶の問題点とは?産婦人科専門医による解説|ひよりレディースクリニック福岡博多

監修者|橋田修医師

ひよりレディースクリニック福岡博多院長

産婦人科専門医・母体保護法指定医

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予期しない妊娠や、さまざまなご事情の中で中絶手術を検討されている方にとって、正確な医療情報を得ることはとても大切です。

迷いや不安があるからこそ、メリット・リスク双方を含む、事実に基づいた情報を知っておきたいと思われるのは自然なことです。

しかしインターネット上には、不安をあおるものから問題点を過小評価するものまで様々な情報があり、何を基準に判断すべきか迷いやすい状況です。

本記事では、産婦人科専門医の立場から、以下の3点についてできるだけわかりやすく整理しています。

正しく理解することで、根拠のない不安を減らすことにつながります。

ご自身にとって納得のいく選択をするための判断材料として、お読みいただけましたら幸いです。

目次

人工妊娠中絶における医学的な問題点とは?

人工妊娠中絶における医学的な問題点とは?ひよりレディースクリニック福岡博多

人工妊娠中絶は、適切な医療機関で、適切な方法によって行われれば、安全性の高い医療行為です。

しかし、どのような手術にも一定のリスクは存在します。

事前に医学的な問題点を正しく理解しておくことは、不安を大きくするためではなく、ご自身の身体を守るための大切な準備です。

※本記事で解説する「中絶手術」とは、妊娠12週未満の初期中絶手術を指します。

中絶手術時に起こりうるリスク

初期中絶手術時に起こりうる代表的なリスクとして、主に以下の3つが挙げられます。

子宮穿孔(しきゅうせんこう)

子宮穿孔とは、手術中に使用する器具が子宮の壁を通過し、子宮に穴があいてしまう状態をいいます。

頻度は極めて低い合併症ですが、子宮の壁が薄い方や、過去に帝王切開などの子宮手術を受けたことがある方では、リスクがわずかに高まるとされています。

現在は、超音波で子宮の位置や厚みを確認しながら慎重に手術を行うことで、このリスクは大きく低減できるとされています。

出血

中絶手術後の出血は、子宮が妊娠前の状態へ戻る過程で自然に起こるものです。

量や期間には個人差があります。一般的には、少量の出血が一週間から十日ほど続き、徐々に落ち着いていきます。

なかには、一か月近く少量の出血が続く方もいますし、ほとんど出血がみられない方や、おりもの程度の出血のみで経過する方もいらっしゃいます。

一方で、ナプキンが短時間でいっぱいになるほどの出血が続く場合や、強い腹痛・めまい・ふらつきを伴う場合は、早めに医療機関へご相談ください。

子宮内遺残

中絶手術後に、胎盤や妊娠組織の一部が子宮内に残ることがあり、これを「子宮内遺残」といいます。

遺残がある場合でも、その量や性状によっては大きな問題とならないこともあります。

一方で、出血が長引く、腹痛が続く、発熱を伴うなどの症状がある場合には注意が必要です。

気になる症状があるときは、自己判断せず、早めに医療機関を受診し、超音波検査などで子宮内の状態を確認することが大切です。

中絶のリスクを詳しく知る

中絶手術後の身体的な問題点

中絶手術後は、多くの方が問題なく回復されますが、経過の中で注意しておきたい点もあります。ここでは代表的な問題点を3つご説明します。

感染(子宮内膜炎・骨盤内炎症性疾患)

中絶手術後は、まれに細菌が子宮内に入り込み、炎症を起こすことがあります。

これを子宮内感染や骨盤内感染といいます。多くの場合は予防のために抗生剤を処方し、適切に服用していただくことで感染は防ぐことができます。

しかし、高熱(38度以上)が続く、強い下腹部痛がある、悪臭を伴うおりものが増えるなどの症状がみられる場合は、感染が進行している可能性があります。

そのようなときは、早めに医療機関を受診してください。

感染症を防ぐためには、術後にお渡しする抗生剤を医師の指示通り、最後まで飲み切ることが大切です。

子宮腔内癒着(アッシャーマン症候群)

中絶手術によって子宮内膜が強く損傷された場合、子宮内に癒着が生じることがあります。

これをアッシャーマン症候群といいます。

頻度は高くありませんが、重度の場合には月経量の減少や無月経の原因となり、妊娠しにくくなることがあります。そのため、術後の経過観察は大切です。

ひよりレディースクリニック福岡博多では、中絶手術から約一週間後に術後検診を行い、超音波検査にて子宮の状態を確認しています。

生理不順

中絶手術後はホルモンバランスの影響により、生理周期が一時的に乱れることがあります。

多くの場合は1〜2か月ほどで自然に回復しますが、3か月以上月経が来ない場合や、出血量が極端に少ない状態が続く場合は受診をお勧めします。

術後のフォローアップをきちんと行うことで、こうした変化を早期に把握し、必要に応じて対応することができます。

中絶を繰り返すことで高まるリスクとは

中絶を繰り返すことで高まるリスクのFAQ|ひよりレディースクリニック福岡博多

「中絶手術を繰り返すと、将来妊娠しにくくなりますか?」というご質問をよくいただきます。

医学的には、1回の初期中絶手術そのものが将来の妊孕性(妊娠できる力)に大きく影響することは少ないとされています。

一方で、手術の回数が増えるほど、子宮内膜への負担や癒着が起こる可能性はわずかに高まると考えられています。

また、万が一感染を繰り返すことで卵管に炎症が及び、卵管の通過性が低下する場合には、不妊や子宮外妊娠のリスクにつながることがあります。

ただし、これらはすべての方に起こるものではありません。

適切な手術と術後管理が行われていれば、過度に心配する必要はありません。

大切なのは、手術後にご自身に合った避妊法を選び、望まない妊娠を繰り返さないことです。

ひよりレディースクリニック福岡博多では、低用量ピル・ミニピル・ミレーナ・避妊インプラントなど、患者さまの身体の状態やライフスタイルに合わせた避妊方法について丁寧にご説明し、適切な方法を選択できるようサポートしています。

妊娠週数が進むほど問題点が増える理由

妊娠週数が進むほど問題点が増える理由|ひよりレディースクリニック福岡博多

人工妊娠中絶は、妊娠週数が早い段階で行うほど、身体への負担が比較的少なく、安全性も高いとされています。

中絶方法は妊娠週数によって異なり、妊娠12週未満の「初期中絶」と、12週以降22週未満の「中期中絶」では、その方法だけでなく、入院の必要性・身体的および精神的負担・費用面においても大きな違いがあります。

初期中絶(妊娠12週未満)

妊娠12週未満の初期中絶は、日帰りで行われることが一般的です。

主に吸引法(EVA・MVA)または掻爬(そうは)法で実施され、医療機関によっては診察当日に手術が可能な場合もあります。

※ひよりレディースクリニック福岡博多では、日帰りでの初期中絶手術を行っています。年間約1,500件の初期中絶手術の経験を有する院長(母体保護法指定医)が全ての手術を担当し、安全性に配慮しながら実施しています。

中期中絶(妊娠12〜22週未満)

妊娠12週以降22週未満は、出産に近い方法で行われるため、入院が必要です。

まず子宮口を広げる処置を行い、その後、人工的に陣痛を起こして分娩という形で終了します。

初期中絶と比べて身体への負担が大きく、精神的な負担も相応にあります。

また、法律上は死産届の提出が必要となります。

※なお、ひよりレディースクリニック福岡博多では、中期中絶には対応しておりません。

妊娠週数が進むほど、身体的・心理的・制度的な負担はいずれも大きくなります。

出産するかどうかの結論がまだ出ていない段階でも、まずは早めに医療機関を受診し、現在の週数と身体の状態を確認することが大切です。

中絶の手続き・制度上の問題点

中絶の手続き・制度上の問題点|ひよりレディースクリニック福岡博多

人工妊娠中絶を受けるにあたっては、医学的な側面だけでなく、法律や制度上の手続きについても理解しておく必要があります。

あらかじめ知っておくことで、慌てることなく準備を進めていただけます。

「パートナーの同意」をめぐる問題

日本では、母体保護法に基づき、原則として患者さまご本人および配偶者の同意が必要とされています。

これは、妊娠や出産に関わる重要な決定について、慎重に確認することを目的としています。

しかし、現実には以下のような状況で、同意書の取得に悩まれる方もいらっしゃいます。

未婚の方は、法律上の「配偶者」がいないため、状況に応じて同意書なしで中絶手術を進められるケースがあります。

(ただし、個々のご事情によって必要な対応は異なりますので、詳細は医療機関での確認が必要です。)

ご不安な点がある場合は、お一人で抱え込まず、まずは現在の状況をお聞かせください。

法制度の範囲内で可能な対応について、丁寧にご説明いたします。

※既婚の方は、配偶者の署名・捺印のある同意書の提出が必要となります。
※未成年の方は、保護者の署名・捺印が必要となります。
法律に基づく手続きのため、ご理解をお願いいたします。

同意書について詳しく知る

手術を受けられる期限を知らないことで生じるリスク

日本では、母体保護法により、人工妊娠中絶が認められているのは妊娠22週未満(21週6日まで)です。

22週を超えると、法律上、中絶を行うことはできません。

妊娠週数は、一般的に最後に生理が来た日の初日から数えます。
ただし、実際の排卵日や着床のタイミングには個人差があるため、最終的な週数は超音波検査で胎嚢や胎芽の大きさを確認しながら確定します。

そのため、「まだ初期だと思っていた」という場合でも、検査をしてみると想定よりも週数が進んでいることがあります。

さらに、予約状況や検査日程によっては、希望する日程ですぐに手術ができるとは限りません。

すぐに決断する必要はありませんが、まずは現在の状況を確認し、どのような選択肢があるのかを知っておくことが大切です。

状況を把握すること自体が、ご自身を守る第一歩になります。

中絶の​期限を詳しく知る

精神的・心理的な問題点

中絶の精神的・心理的な問題点|ひよりレディースクリニック福岡博多

人工妊娠中絶は、身体的な処置であると同時に、心にも深く影響を及ぼす出来事です。

安堵、悲しみ、罪悪感、喪失感など、中絶後に感じる感情は、人によってさまざまです。
どの感情も、否定されるべきものではありません。

医療者として、身体の回復と同じように、心の状態にも目を向けることを大切にしています。

術後に気分の落ち込みが続く原因

中絶後に気分の落ち込みや涙もろさ、強い眠気や倦怠感を感じる方は少なくありません。

その背景の一つに、ホルモンの急激な変化があります。

妊娠中に上昇していたプロゲステロン(黄体ホルモン)やhCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)などのホルモンは、手術後に急速に低下します。

この変化は、出産後にみられる「マタニティブルー」と似た仕組みで起こると考えられています。

ホルモンの変動が脳内の神経伝達物質に影響し、一時的に気分が不安定になることがあります。

多くの場合は2〜3週間ほどで徐々に落ち着いていきますが、気分の落ち込みが長く続く場合や、眠れない・食事がとれない・日常生活に支障が出るといった状態が続く場合には、お早めにご相談ください。

罪悪感・悲しみは異常ではありません

中絶後の感情は人によってさまざまで、安堵を感じる方もいれば、「罪悪感がある」「悲しみが消えない」「あのときどうすればよかったのかと考えてしまう」このような気持ちを抱くことは、決して珍しいことではありません。

喪失を悼む気持ちや葛藤、後悔といった感情は、人間として自然な反応です。
こうした心の反応を「グリーフ(悲嘆)」と言います。

グリーフは、時間の経過とともに少しずつ形を変えながら、その人なりのペースで整理されていくものです。ただし、その過程は決して一直線ではありません。

「グリーフケア」とは、喪失体験によって生じた深い悲しみに寄り添い、その人の歩幅に合わせて心の回復を支援する考え方です。

無理に忘れさせるのではなく、感情を否定せずに受け止めることを大切にします。

必要に応じて、精神科医やカウンセラー、支援団体などがサポートを行うこともあります。

気持ちの整理がつかず、日常生活に影響が出ている場合や、誰にも話せずにつらさを抱えている場合には、どうか一人で抱え込まないでください。

パートナーや周囲との関係に影響が出るケース

中絶という体験は、ご本人だけでなく、パートナーや周囲との関係に変化をもたらすことがあります。

中絶後に、「パートナーへの怒りや不信感が芽生えた」「二人で乗り越えたことで絆が深まった」「誰にも打ち明けられず孤独を感じた」など、感じ方は人それぞれです。

こうした感情の変化は、特別なことではありません。

ただし、気持ちをうまく言葉にできないまま時間が過ぎると、すれ違いや孤立感が強まることもあります。

パートナーとの話し合いが難しいときや、身近に相談できる方がいない場合には、専門の相談窓口やカウンセリングを利用するという選択肢もあります。

福岡で相談できる窓口のご紹介

福岡で相談できる窓口のご紹介

福岡県にお住まいで、予期しない妊娠や中絶について不安や迷いを抱えている方は、医療機関以外にも相談できる窓口があります。

名称福岡県<にんしんだいじょうぶやけん>
運営福岡県福祉労働部こども福祉課
HP相談窓口サイト

妊娠に関する不安や中絶についての悩み、産後のこころの問題まで、専門の相談員が対応しています。電話・対面・SNSなど、状況に応じた方法で相談が可能です。

「こんなことを相談してもよいのだろうか」と迷う内容でも構いません。

誰かに話すこと自体が、心を少し軽くするきっかけになることがあります。

必要なときに、必要な支援につながれるよう、このような窓口も一つの選択肢として知っておいていただければと思います。

問題点を最小限にするためのクリニック選びの重要性

ひよりレディースクリニック福岡博多では、人工妊娠中絶に伴う問題点の多くは、適切な医療体制のもとで手術を行うことで予防・軽減できると考えています。

クリニックを選ぶ際には、次の点を確認しておくと安心です。

術後フォローアップ体制

手術が無事に終わっても、その後の経過観察が不十分であれば、感染や合併症の発見が遅れる可能性があります。

確認しておきたいポイントは以下のとおりです。

ひよりレディースクリニック福岡博多では、「手術をして終わり」ではなく、その後の回復や将来の健康まで見据えたサポートを行うことが大切だと考えています。

術後のフォロー体制が整っているかどうかも、医療機関を選ぶ際の大切なポイントです。

価格だけで判断しないことも大切です

「できるだけ費用を抑えたい」と考えるのは自然なことです。

ただし、相場と比べて極端に低価格である場合には、その理由を確認しておくことも大切です。

また、費用の透明性も重要です。

診察料・手術代・麻酔代・術後検診代などの内訳が明確に提示されているかどうかを確認しましょう。

「説明と実際の請求額が大きく異なる」といったトラブルを避けるためにも、事前の説明が丁寧な医療機関を選ぶことが大切です。

お一人で悩まず、まずはご相談を

ここまでお読みくださった方へ、最後にお伝えしたいことがあります。

中絶を検討するということは、患者さまにとって大きな葛藤を伴う、とても重い決断です。

悩み、迷いながら、誰にも打ち明けられずにこの記事を読んでくださっている方もいらっしゃるかもしれません。

そのお気持ちは、どれも自然なものです。まだ結論が出ていなくても構いません。

「まず状況を確認したい」「話を聞いてほしい」その段階からで大丈夫です。

福岡市内・博多近隣にお住まいで、予期しない妊娠や中絶についてお悩みの患者さまは、どうかお一人で抱え込まず、ひよりレディースクリニック福岡博多までご相談ください。

Reservation

ひよりレディースクリニック福岡博多は、24時間365日即時予約を承ります。

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