ジエノゲストの不正出血はいつまで?止まらない・毎日続く場合の対処法
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監修者|橋田修医師
本記事は、ひよりレディースクリニック福岡博多の院長で、日本専門医機構認定産婦人科専門医・母体保護法指定医の橋田修医師が監修しています。(2026年8月時点)

目次
ジエノゲストの不正出血は多くの方に起こり、数か月かけて落ち着く傾向がある
ジエノゲストを服用すると、不正出血が起こることがあります。
特に、服用を開始してから数か月間は、少量の出血が毎日のように続いたり、一度止まった後に再び出血したりすることがあります。
出血量や出血する日数が安定しないため、「いつまで続くのだろう」と不安になる方も少なくありません。
多くの場合は、服用を継続することで子宮内膜が徐々に薄くなり、3~6か月ほどかけて出血量や出血する日数が減っていく傾向があります。
その後は、出血がほとんどみられない状態や、月経が起こらない無月経に近い状態へ落ち着く患者さまもいらっしゃいます。
ただし、出血の経過や落ち着くまでの期間には個人差があります。
出血量や続いている期間、貧血の有無などを確認しながら、安全に治療を継続できる状態かどうかを医師と定期的に確認することが大切です。
時期別・出血の経過の目安
ジエノゲストの服用開始後にみられる不正出血の経過には、次のような傾向があります。
服用開始~1か月
服用を始めてから、少量の不正出血が起こりやすい時期です。
鮮血ではなく、茶色いおりもののような出血がみられることもあります。また、月経が終わったと思った後も、少量の出血がだらだらと続く場合があります。
服用開始後1~3か月
不正出血の量や出血する日数が安定しにくく、出血が増えたり減ったりしやすい時期です。
数日間出血した後に一度止まり、しばらくして再び出血することもあれば、少量の出血が毎日のように続くこともあります。
服用開始後3~6か月
服用を継続することで、少しずつ出血量が減り、出血する日数も短くなっていく患者さまが増えてきます。
ただし、3~6か月を過ぎても不正出血が続く患者さまもいらっしゃるため、出血が完全に止まらないからといって、直ちに異常とは限りません。
服用開始後6か月以降
不正出血の頻度や量が減り、ほとんど出血しない状態になる患者さまが多くなります。
月経が起こらない無月経に近い状態へ落ち着くこともあります。
一方で、6か月以上服用しても出血が毎日のように続く場合や、出血量が減らない場合には、貧血の有無や子宮筋腫、子宮腺筋症などの影響を確認する必要があります。
この経過はあくまでも一般的な目安です。
服用開始直後からほとんど出血しない方もいれば、3か月以上にわたって少量の出血が続く患者さまもいらっしゃいます。
出血が続いている場合は、期間だけで判断するのではなく、出血量や体調の変化もあわせて確認することが重要です。
早めに医療機関へ相談したい不正出血のサイン

ジエノゲストの服用中には不正出血が起こりやすいものの、すべての出血を経過観察してよいわけではありません。
次のような症状がある場合は、「薬の副作用だから仕方がない」と我慢せず、できるだけ早めに当院またはジエノゲストを処方された医療機関へご相談ください。
- 昼用のナプキンが1~2時間でいっぱいになるほどの出血が続いている
- レバーのような大きな血の塊が繰り返し出ている
- 出血量が以前より明らかに増えている
- 立ちくらみ、めまい、動悸、息切れ、強い倦怠感などがある
- 顔色が悪いと指摘されたり、少し動いただけで疲れたりする
- 不正出血が2週間以上、毎日のように途切れず続いている
- 少量だった出血が徐々に増えている
- 発熱や強い下腹部痛を伴っている
- 一度落ち着いていた出血が、突然大量に再開した
医療機関では、出血の状態を確認したうえで、必要に応じて血液検査や超音波検査などを行います。
貧血が認められた場合には、鉄剤の処方や治療方法の見直しが必要になることもあります。
不正出血が続いても自己判断でジエノゲストを中止しないことが大切
不正出血が毎日のように続くと、「ジエノゲストをやめれば出血が止まるのではないか」と考える患者さまもいらっしゃると思います。
出血が続くことへの不安や、ナプキンを使用し続ける負担、外出や仕事への影響を考えると、服用を中止したくなる気持ちはよくわかります。
しかし、医師へ相談せずにジエノゲストを中止したり、服用する日数や回数を減らしたりすることはおすすめできません。
ジエノゲストを自己判断で中止すると、ホルモンの状態が変化し、中止後にまとまった出血が起こることがあります。
また、ジエノゲストによって抑えられていた子宮内膜症や子宮腺筋症、月経困難症などの痛みや症状が再び現れる可能性もあります。
飲んだり飲まなかったりする不規則な服用も、出血が安定しにくくなる原因の1つです。
処方された用法・用量を守り、できるだけ決まった時間に服用しましょう。
ジエノゲストはどんな薬?対象となる病気と飲み方

子宮内膜症・子宮腺筋症に伴う痛み、月経困難症の治療に用いられる薬
ジエノゲストは、女性ホルモンの1つである黄体ホルモン(プロゲステロン)に似た働きをもつ薬です。
医学的には「プロゲスチン製剤」と呼ばれます。
卵巣の働きを抑えて、子宮内膜を増殖させる作用のある女性ホルモン「エストロゲン」の分泌を低下させるほか、子宮内膜や子宮内膜症の病変に直接作用して、その増殖を抑えます。
これらの作用によって、月経痛や下腹部痛などの症状を改善します。
国内では、主に次のような病気や症状の治療に用いられています。
子宮内膜症
子宮内膜症とは、本来は子宮の内側にある子宮内膜に似た組織が、卵巣や腹膜など、子宮以外の場所にできる病気です。
月経周期に伴って病変部分でも炎症や出血が繰り返されるため、強い月経痛や月経時以外の下腹部痛、性交痛、排便痛などが現れることがあります。
病気が進行すると、周囲の組織との癒着や、卵巣に血液がたまる「卵巣チョコレート嚢胞」につながる場合もあります。
子宮腺筋症
子宮腺筋症とは、子宮内膜に似た組織が子宮の筋肉の中に入り込み、子宮が腫れたり、強い月経痛や過多月経が起こったりする病気です。
ジエノゲストは、子宮腺筋症に伴う痛みを改善する目的で使用されます。
月経困難症
月経困難症とは、月経に伴って下腹部痛や腰痛、吐き気、頭痛などの症状が現れ、日常生活に支障をきたしている状態を指します。
ジエノゲストは、病変を手術のように直接取り除く薬ではありません。月経に伴う痛みや出血などを軽減し、症状をコントロールすることを目的として、継続的に服用する薬です。
ジエノゲストの飲み方
ジエノゲストには、主に1mg錠と0.5mg錠があります。
治療する病気や症状によって、使用する錠剤の規格や1日の服用量が異なります。
子宮内膜症や子宮腺筋症に伴う痛みの治療では、通常、ジエノゲスト1mg錠を1回1錠、1日2回服用します。
1日の服用量は合計2mgです。
いずれも、妊娠していないことを確認したうえで、原則として月経周期の2~5日目から服用を開始します。
実際の服用方法や開始時期については、医師の指示に従ってください。
ジエノゲストと低用量ピル(LEP製剤)の違い
患者さまから、「ジエノゲストは低用量ピルと何が違うのですか?」とご質問いただくことがあります。
どちらも月経困難症や子宮内膜症に伴う痛みの治療に用いられることがありますが、含まれているホルモンの種類や出血の起こり方、服用する際の注意点などが異なります。
| ジエノゲスト | 低用量ピル (LEP製剤) | |
|---|---|---|
| 含有 ホルモン | 黄体ホルモンのみ | 卵胞ホルモン+黄体ホルモン |
| 出血の 仕方 | 不規則な出血が起こりやすい。服用を続けるうちに出血が減り、月経がみられなくなる場合もある。 | 製剤や服用方法によっては、休薬期間に消退出血が起こる。 |
| 血栓症の リスク | 卵胞ホルモンを含まないため、血栓症リスクは低い。 | 頻度は低いものの、血栓症に注意が必要。 |
ジエノゲストと低用量ピルは、どちらかが一律に優れているというものではありません。
治療する病気や症状、年齢、喫煙習慣、持病、今後の妊娠希望、患者さまのご希望などを踏まえ、一人ひとりに適した薬を選択します。
ディナゲストとジエノゲストの違い
「ディナゲスト」は、ジエノゲストを有効成分とする先発医薬品の商品名です。
一方、「ジエノゲスト」は薬の有効成分の名称であり、「ジエノゲスト錠1mg」や「ジエノゲスト錠0.5mg」など、後発医薬品(ジェネリック医薬品)の名称にも用いられています。
先発医薬品と後発医薬品は、有効成分やその含有量が同じです。
後発医薬品についても、品質、有効性、安全性に関する審査を受けたうえで承認されており、先発医薬品との治療上の同等性が確認されています。
そのため、期待される治療効果や起こりうる副作用は、基本的に同様です。
ただし、錠剤の形や色、大きさ、添加物などが異なる場合があります。
薬局で受け取った薬の名称や見た目が以前と変わり、「別の薬に変更されたのではないか」と驚かれる患者さまもいらっしゃいますが、有効成分と用量が同じであれば、基本的には同じ目的で使用する薬です。
ご不明な点がある場合は、医師や薬剤師へご確認ください。
ジエノゲストの作用機序と、不正出血が起こる仕組み
ジエノゲストの服用中に不正出血が起こる理由を理解するためには、まず、ジエノゲストが身体の中でどのように作用する薬なのかを知ることが大切です。
ジエノゲストには、主に次のような作用があります。
①卵巣機能を抑え、エストロゲンの上昇を抑制する
ジエノゲストは、黄体ホルモンが結合する「プロゲステロン受容体」に選択的に作用し、卵巣の働きを抑えます。
その結果、排卵を抑える作用が働き、通常の月経周期でみられる卵胞ホルモン(エストロゲン)の上昇も抑えられます。
子宮内膜症や子宮腺筋症は、エストロゲンの影響を受けて病変が増殖したり、症状が悪化したりする病気です。
そのため、エストロゲンによる刺激を抑えることが、治療の重要な柱となります。
ただし、ジエノゲストは、体内のエストロゲンを完全になくす薬ではありません。
通常の月経周期でみられるエストロゲンの上昇を抑えることで、子宮内膜症や子宮腺筋症の病変が活動しにくいホルモン環境をつくります。
このように卵巣機能や月経周期に伴うホルモンの変動を抑えることで、月経のたびに繰り返される炎症や痛みを軽減します。
②子宮内膜や子宮内膜症の病変に作用し、増殖を抑える
ジエノゲストは、卵巣機能を抑えてホルモン環境を変えるだけでなく、子宮内膜の細胞や子宮内膜症の病変にも直接作用します。
プロゲステロン受容体を介して子宮内膜細胞の増殖を抑えることで、子宮内膜を薄い状態に保ち、子宮内膜症の病変を構成する細胞が増殖するのを抑えます。
また、ジエノゲストを服用すると、子宮内膜には「偽脱落膜化」と呼ばれる変化が起こります。
偽脱落膜化とは、黄体ホルモンの作用によって、子宮内膜が妊娠時にみられる変化に似た状態になることです。
この変化によって、子宮内膜や子宮内膜症の病変は次第に増殖しにくくなります。
③炎症や血管新生に関わる反応を抑える可能性がある
子宮内膜症による痛みには、病変部分で繰り返される炎症が深く関係しています。
また、子宮内膜症の病変が維持されるためには、病変へ酸素や栄養を届ける新しい血管がつくられる「血管新生」も関係していると考えられています。
基礎研究では、ジエノゲストが炎症に関わる物質の産生や子宮内膜症細胞の増殖を抑え、血管新生にも影響を及ぼす可能性が示されています。
子宮内膜症の組織から採取した細胞を用いた研究では、ジエノゲストが、TNF-αによって誘導されるIL-8(インターロイキン8)の遺伝子発現と産生を抑えたことが報告されています。
※参考論文: Progesterone and progestational compounds attenuate tumor necrosis factor alpha-induced interleukin-8 production via nuclear factor kappa B inactivation in endometriotic stromal cells
また、複数の基礎研究を検討したシステマティックレビューでは、ジエノゲストがIL-1β、IL-6、IL-8、TNF-αなどの炎症性サイトカインや、血管新生に関わるVEGFなどに影響を及ぼす可能性が報告されています。
※参考論文: Does dienogest influence the inflammatory response of endometriotic cells? A systematic review
こうした作用も、子宮内膜症の病変を活動しにくくし、月経痛や下腹部痛などの改善につながる要因のひとつと考えられています。
ただし、ジエノゲストの主な作用機序として電子添文に記載されているのは、卵巣機能を抑える作用と、子宮内膜細胞の増殖を抑える作用です。
炎症や血管新生への作用については、主に細胞や動物を用いた基礎研究によって示されているものです。
ジエノゲストで不正出血が起こるのはなぜ?
ジエノゲストの服用を続けると、卵巣機能が抑えられるとともに、子宮内膜が薄く、活動性の低い状態へ変化していきます。
これは治療の目的に沿った変化ですが、その過程で子宮内膜の組織が部分的にはがれやすくなり、不規則な出血が起こることがあります。
通常の月経では、月経周期に伴って厚くなった子宮内膜が、女性ホルモンの低下によってまとまってはがれ落ちます。
一方、ジエノゲストの服用中は、子宮内膜が十分に厚くならず、薄くなった内膜の一部が少しずつ不規則にはがれることがあります。
そのため、少量の出血がだらだらと続いたり、一度止まった後に再び出血したりすることがあるのです。
このような出血は、医学的には、偽脱落膜化した子宮内膜から起こる「破綻出血」と同様の仕組みで生じると考えられています。
見た目は生理と似ている場合がありますが、通常の月経とは出血が起こる仕組みが異なります。
不正出血は「薬が効いている証拠」とは限らない
ジエノゲストの服用中に起こる不正出血は、子宮内膜の変化に伴って起こりやすい副作用です。
そのため、不正出血があるからといって、直ちに「ジエノゲストが効いていない」「身体に合っていない」と判断する必要はありません。
一方で、不正出血が起こっていることだけを理由に、「薬が効いている証拠」と判断することもできません。
不正出血は、ジエノゲストの作用によって子宮内膜の状態が変化する過程で起こることのある現象であり、治療効果の程度を直接示すものではないためです。
多くの場合、服用を継続するにつれて、出血量や出血する日数が徐々に減っていく傾向があります。
ただし、出血が落ち着くまでの期間には個人差があり、すべての方で完全に出血がなくなるわけではありません。
出血量が多い場合や、長期間にわたって毎日のように続く場合、立ちくらみや動悸などの貧血を疑う症状がある場合は、自己判断で服用を中止せず、ジエノゲストを処方された医療機関へご相談ください。
ジエノゲスト服用中の出血は「生理」ではありません

ジエノゲストを服用している患者さまから、「生理がきました」「生理がなかなか止まりません」というご相談をいただくことがあります。
ジエノゲストには、卵巣機能や排卵を抑え、子宮内膜の増殖を抑制する作用があります。
そのため、服用中にみられる出血の多くは、通常の排卵周期に伴って起こる生理ではなく、子宮内膜が不規則にはがれることで生じる不正出血です。
このような不正出血は、ジエノゲストの作用によって薄く不安定になった子宮内膜の一部から起こる「破綻出血」と同様の仕組みで生じると考えられています。
見た目や出血量が生理と似ている場合もありますが、通常の生理とは出血が起こる仕組みが異なります。
出血が続いている場合には、生理だと思って経過を見るのではなく、不正出血として出血量や続いている日数、貧血の有無などを確認することが大切です。
ただし、服用中の出血が通常の生理ではないからといって、排卵が完全に止まり、妊娠しないという意味ではありません。
出血がなくても妊娠の可能性はゼロではありません
ジエノゲストには排卵を抑える作用がありますが、避妊を目的として承認されている薬ではありません。
服用中は排卵が抑えられ、妊娠しにくい状態になると考えられますが、確実な避妊効果が保証されているわけではありません。
そのため、不正出血がないことや月経のような出血が起こらないことを理由に、「排卵していない」「妊娠の可能性はない」と判断することはできません。
妊娠を希望していない患者さまは、ジエノゲストの服用中も、コンドームなどの非ホルモン性の避妊方法を用いることが大切です。
服用を忘れた場合や、妊娠の可能性がある性行為があり、月経のような出血がない状態が続いている場合には、妊娠検査薬を使用するか、ジエノゲストを処方された医療機関へご相談ください。
ジエノゲストの不正出血が6か月以降も続く場合
ジエノゲストの服用開始から6か月を過ぎても不正出血が続く場合には、いくつかの可能性が考えられます。
1つは、個人差によって、不正出血が落ち着くまでに時間がかかっているケースです。
ジエノゲストによる不正出血の経過には個人差があり、6か月を過ぎても少量の出血が続く方もいらっしゃいます。
もう1つは、ジエノゲストの副作用以外に、出血の原因が隠れているケースです。
子宮筋腫や子宮内膜ポリープ、子宮頸部の病変などがあると、ジエノゲストの服用とは関係なく不正出血が起こることがあります。
特に子宮筋腫がある患者さまでは、ジエノゲストの服用中に不正出血が増える可能性があるため注意が必要です。
また、出血が長く続くことで貧血が進んでいないかを確認することも大切です。
不正出血が6か月以上続いている場合や、以前より出血量が増えている場合には、診察や超音波検査、血液検査などを行い、出血の原因や貧血の有無を確認します。
必要に応じて、子宮頸がん検査や子宮内膜の検査を行うこともあります。
「薬の副作用だから仕方がない」と我慢を続けたり、自己判断でジエノゲストを中止したりせず、一度婦人科へご相談ください。
ジエノゲストの不正出血にお悩みの方へ
ひよりレディースクリニック福岡博多では、子宮内膜症や子宮腺筋症、月経困難症に対するジエノゲストの処方を行っており、服用中の不正出血についても多くのご相談をいただいています。
不正出血が続くと、「このまま服用を続けてもよいのだろうか」「何か病気が隠れているのではないか」と不安になる患者さまも少なくありません。
ジエノゲストの服用開始後、数か月間は不正出血が起こりやすく、多くの場合は服用を続けることで徐々に落ち着いていきます。
一方で、出血量が多い場合や長期間続く場合には、貧血やジエノゲスト以外の原因がないか確認することが大切です。
当院では、患者さまの症状や出血の状態に応じて、診察や超音波検査、血液検査、子宮頸がん検査などをご案内しています。
不正出血が気になる場合も、自己判断でジエノゲストの服用を中止せず、まずはご相談ください。
ジエノゲストの処方や服用中の不正出血、定期的な診察をご希望の患者さまは、WEB・LINE・お電話よりご予約をお願いいたします。
よくあるご質問
ジエノゲストの不正出血はいつまで続きますか?
ジエノゲストによる不正出血は、服用開始後の数か月間に起こりやすく、多くの場合は服用を継続することで、出血量や出血する日数が徐々に減っていきます。ただし、不正出血が落ち着くまでの期間には個人差があります。服用開始後3~6か月ほどで出血が減る患者さまもいれば、6か月以上にわたって少量の出血が続く患者さまもいらっしゃいます。子宮内膜症の患者さまを対象にジエノゲスト2mgを1日2回に分けて52週間投与した国内臨床試験では、性器出血がみられた患者さまの割合は、投与8週時点で92.6%、24週時点で75.6%、52週時点で59.5%というデータがあります。一方、「通常の生理と同じ程度以上」の出血がみられた患者さまの割合は、投与8週時点の33.3%から、52週時点では4.3%まで減少しています。(参考:持田製薬株式会社「ディナゲスト投与中の不正子宮出血について」)出血が完全になくならない患者さまもいらっしゃいますが、服用を続けるにつれて出血量は減っていく傾向があります。
ジエノゲスト服用後から毎日出血します。大丈夫ですか?
ジエノゲストの服用開始後は、少量の不正出血が毎日のように続くことがあります。国内臨床試験にて、出血した日数の平均は、投与8週時点で28日間のうち18.7日、24週時点で11.3日、52週時点で6.4日とするデータがあります。服用開始直後は出血する日数が多くても、服用を続けることで徐々に減っていく傾向が示されています。ただし、出血量が多い場合や、立ちくらみ、動悸、息切れ、強い倦怠感などがある場合は、貧血が進んでいる可能性があります。毎日出血している場合は、量や身体の状態もあわせて確認することが大切です。
ジエノゲストに避妊効果はありますか?
ジエノゲストは、避妊を目的として承認されたお薬ではありません。排卵を抑える働きはありますが、それは子宮内膜症の治療のためのものであり、避妊薬としての有効性が確認されているわけではありません。したがって、避妊効果を期待して服用していただくことはできません。妊娠されている患者さまには服用していただけないお薬でもありますので、避妊が必要な場合は、コンドームなど別の避妊方法を必ず併用してください。ご希望があれば、避妊に適した方法について診察時にご説明いたします。
不正出血が続く場合、ジエノゲストを中止してもよいですか?
不正出血が続いていても、自己判断でジエノゲストを中止したり、服用回数を減らしたりすることは推奨されません。服用を中止すると、ホルモンの状態が変化して出血が起こることがあります。また、ジエノゲストによって抑えられていた子宮内膜症や子宮腺筋症、月経困難症の痛みが再び現れる可能性もあります。不正出血の状態によっては、血液検査を行ったうえで鉄剤を処方したり、服用の継続や中止、治療方法の変更を検討したりします。中止や休薬が必要かどうかは、必ず医師と相談したうえで判断してください。
ジエノゲストのデメリット・副作用はありますか?
ジエノゲストの主な副作用として、不正出血、ほてり、頭痛、乳房の張りや痛み、体重増加、むくみ、倦怠感、貧血などが挙げられます。特に、不正出血の量が多い場合や長期間続く場合には、貧血が進行することがあります。立ちくらみ、動悸、息切れ、強い倦怠感などがある場合は、早めに医療機関へご相談ください。また、ジエノゲストは卵胞ホルモン(エストロゲン)の分泌を抑えるため、長期投与によって骨密度が低下する可能性があります。特に、成長期の患者さまやもともと骨密度が低い患者さまでは、必要に応じて骨密度を確認しながら治療を継続します。なお、ジエノゲストには排卵を抑える作用がありますが、避妊薬として承認されている薬ではありません。妊娠を希望していない患者さまは、コンドームなどの非ホルモン性の避妊方法を用いる必要があります。当院では、こうした副作用や注意点も含めてご説明したうえで、患者さまの症状や年齢、持病、今後の妊娠希望などに合った治療方法をご提案しています。気になることがありましたら、遠慮なくご相談ください。












